多発性骨髄腫って何?症状、原因、治療法、生存率は?わかりやすく解説。

多発性骨髄腫

多発性骨髄腫は、形質細胞という血液細胞ががん化し、骨髄内で増殖する血液のがんです。この記事では、多発性骨髄腫の症状、発症確率、原因、生存率、治療法について詳しく解説します。

多発性骨髄腫とは

多発性骨髄腫は、形質細胞が異常増殖し、骨髄内で腫瘍を形成する血液がんの一種です。形質細胞は、感染症と戦う抗体を作る重要な役割を担っていますが、がん化すると大量の異常な抗体(M蛋白)を作り出し、体に様々な症状を引き起こします。

多発性骨髄腫の症状

多発性骨髄腫の症状は多岐にわたり、以下のようなものがあります。

  • 骨の痛み(特に背中、腰、肋骨)
  • 貧血による疲労感や息切れ
  • 易感染性(感染症にかかりやすくなる)
  • 腎臓の機能低下
  • 高カルシウム血症による口渇、倦怠感、意識障害

ただし、初期段階では無症状のこともあるため、定期的な健診が重要です。

多発性骨髄腫の発症確率と原因

多発性骨髄腫は、日本では年間約6,000人が新たに診断されています。発症リスクは加齢とともに上昇し、60歳以上の高齢者に多く見られます。男性のほうが女性よりもやや発症率が高いとされています。

明確な原因は特定されていませんが、以下のような要因が発症リスクを高めると考えられています。

  • 高齢(60歳以上)
  • 男性
  • 黒人
  • 放射線被曝
  • 農薬や溶剤などの化学物質への曝露
  • 肥満
  • 家族歴(血縁者に多発性骨髄腫患者がいる場合)

多発性骨髄腫の生存率

多発性骨髄腫の予後は、がんの進行度や患者の全身状態によって大きく異なります。米国がん協会の資料によると、早期発見・治療を受けた場合の5年相対生存率は75%ほどです。ただし、進行が早く、転移が広範囲に及ぶ場合は、生存率が低下します。

近年の治療法の進歩により、多発性骨髄腫患者の生存期間は大幅に延長しています。定期的な経過観察と適切な治療を続けることで、長期生存が可能になってきています。

多発性骨髄腫の治療法

多発性骨髄腫の治療は、がんの進行度や患者の全身状態に応じて、以下のような方法が組み合わせて行われます。

  1. 化学療法:抗がん剤を使用して、がん細胞の増殖を抑制します。
  2. 造血幹細胞移植:大量の抗がん剤投与後、健康な造血幹細胞を移植して血液細胞を再生させます。
  3. 放射線療法:がんの部位に放射線を照射し、がん細胞を死滅させます。
  4. 免疫療法:患者の免疫力を高める薬剤を使用し、がん細胞への攻撃力を強化します。
  5. 骨修飾薬:骨の破壊を抑制し、骨関連事象を予防する薬剤です。

これらの治療法を適切に組み合わせることで、多発性骨髄腫の進行を抑え、症状を緩和することが可能です。

多発性骨髄腫は治る?

多発性骨髄腫は現在のところ完治が難しいがんですが、治療法の進歩により、長期寛解(症状が消失し、がんの活動性が低下した状態)を維持することが可能になってきています。

定期的な経過観察と適切な治療を継続することで、多くの患者が質の高い生活を送れるようになっています。ただし、再発のリスクは常にあるため、注意深いフォローアップが必要不可欠です。

多発性骨髄腫は、高齢者に多く発症する血液のがんですが、早期発見・治療により予後の改善が期待できます。症状を見逃さず、定期的な健診を受けることが重要です。また、治療法の進歩により、長期生存が可能になってきています。多発性骨髄腫と診断された場合は、専門医と相談しながら、最適な治療法を選択していきましょう。

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