歴代の女性天皇は全員で何人？ – 年表でわかりやすく解説

はじめに

日本の歴史において、女性天皇は8人存在しました。このうち、皇極・斉明天皇と孝謙・称徳天皇は、それぞれ同一人物が2度即位したケースです。彼女たちは、男性天皇の不在時や幼少期に即位し、その時代の政治や文化に大きな影響を与えました。本記事では、歴代の女性天皇について、年表形式でわかりやすく紹介します。

推古天皇は、聖徳太子と協力して、仏教を保護・振興しました。また、遣隋使を派遣するなど、積極的な外交政策を展開しました。

皇極天皇は、舒明天皇の皇后で、中大兄皇子（のちの天智天皇）の叔母にあたります。皇極天皇の在位中に、中大兄皇子と中臣鎌足の権力が高まりました。皇極天皇は一度退位した後、斉明天皇として再び即位しました。斉明天皇の治世下では、遣唐使の派遣や法隆寺の建立が行われました。

持統天皇は、天武天皇の皇后で、天智天皇の娘でもありました。律令制度の整備や、文武天皇の即位に尽力しました。

元明天皇は、天智天皇の孫にあたります。和銅の鋳造や、平城京への遷都が行われました。

元正天皇は、不比等の娘で、聖武天皇の母です。養老の儀式や、行基の社会事業を支援しました。

孝謙・称徳天皇は、聖武天皇の娘で、光明皇后として知られています。道鏡事件で一時退位しましたが、後に復位しました。

明正天皇は、後水尾天皇の皇女で、近世では2番目の女性天皇でした。在位中は、寛永の大名改易や島原の乱などがありました。

後桜町天皇は、桜町天皇の皇女で、近世では3番目にして最後の女性天皇でした。在位中は、明和の大火や明和の改革などがありました。

天皇名	在位期間	主な出来事
推古天皇	593年 – 628年	仏教の保護・振興、遣隋使の派遣
皇極・斉明天皇	642年 – 645年、655年 – 661年	中大兄皇子と中臣鎌足の権力が高まる、遣唐使の派遣、法隆寺の建立
持統天皇	686年 – 697年	律令制度の整備、文武天皇の即位
元明天皇	707年 – 715年	和銅の鋳造、平城京への遷都
元正天皇	715年 – 724年	養老の儀式、行基の社会事業支援
孝謙・称徳天皇	749年 – 758年、764年 – 770年	道鏡事件、光明皇后
明正天皇	1629年 – 1643年	寛永の大名改易、島原の乱
後桜町天皇	1762年 – 1771年	明和の大火、明和の改革