「認知症ってどれくらいの人がなるの?」「年を取ったらみんななるの?」
そんな疑問を抱いたことはありませんか?私自身、祖母が認知症になったことで、はじめてこの病気の現実に直面しました。
この記事では、世界や日本における認知症の発症率、年齢別のリスク、そして人種による違いまで、最新のデータをもとにわかりやすく解説します。
自分のリスクを知ることは、予防や備えの第一歩です。
結論:85歳以上では約3人に1人が認知症になる
日本では、65歳以上の約7人に1人が認知症だと推定されており、85歳を超えるとその割合は約3人に1人にのぼります。
これは誰にとっても他人事ではなく、現代社会におけるごく一般的な疾患になりつつあるのです。
世界と日本における認知症の発症率
世界保健機関(WHO)の統計によれば、2021年時点で世界中で約5,500万人が認知症を患い、毎年約1,000万人が新たに診断されています。
一方、日本では以下のように年齢ごとのリスクが明らかになっています:
- 65〜74歳:約3%
- 75〜84歳:約20%
- 85歳以上:約33%(3人に1人)
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認知症の発症率に影響する「人種」の要素
近年の研究では、人種によって認知症、特にアルツハイマー型認知症のリスクに差があることがわかってきました。
- アフリカ系アメリカ人やヒスパニック系アメリカ人は、白人よりもリスクが高い
- アジア人(日本、中国、韓国など)は、欧米諸国に比べてやや発症率が低い傾向
- ただし、アジア諸国でも食生活の欧米化・高齢化の進行により発症率は増加傾向
つまり、「自分は日本人だから大丈夫」という油断は禁物です。
若年層でも起こる?40代からのリスクにも注意
認知症=高齢者というイメージがありますが、実は65歳未満で発症する若年性認知症も存在します。
日本では推定4~7万人が若年性認知症とされており、働き盛りの世代にもリスクがあることを知っておくべきです。
なぜ人は認知症になるのか?背景にある原因とは
認知症の原因は一つではありません。代表的な要因には以下があります:
- アルツハイマー病による神経細胞の変性
- 脳血管障害による血流低下(脳梗塞など)
- 前頭葉や側頭葉の委縮
- 睡眠障害やストレス、生活習慣病の影響
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認知症を防ぐには?今日からできる5つの予防習慣
認知症は完全に防げるわけではありませんが、生活習慣を整えることでリスクを大きく下げることが可能です。
祖母の介護を通じて、私も家族も予防の大切さを痛感しました。
- 栄養バランスの良い食事(地中海食・青魚・野菜)
- 定期的な運動(ウォーキング・体操)
- 社会参加・会話(孤立防止)
- 十分な睡眠(脳の回復を促進)
- 禁煙と節度ある飲酒
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まとめ:認知症は誰にでも起こりうる。だからこそ、早めの知識と備えを
「まだ若いから大丈夫」「家系にいないから安心」ではなく、自分の年齢や背景をふまえ、リスクを知って備えることが何より大切です。
そして何より、正しい知識を持ち、日々の生活でできることから予防を意識する。それが認知症と共存する時代を生きる私たちにできる最善の行動です。