ふくらはぎの奥にある「ヒラメ筋(ひらめきん)」という筋肉、聞いたことはありますか?名前はユニークですが、その働きはとても重要です。スポーツや立ち仕事、むくみ予防にまで深く関わるヒラメ筋は、日常生活に欠かせない存在です。
この記事では、ヒラメ筋の場所・役割・語源・英語名、そして効果的な鍛え方まで、わかりやすく解説します。
結論:ヒラメ筋は「立つ」「歩く」を支える超重要筋
ヒラメ筋は、足首を支え、血流を助け、長時間の立位を可能にしてくれる、体の“縁の下の力持ち”です。ふくらはぎの深層に位置し、表層の腓腹筋とともにアキレス腱に繋がっています。
名前は平たい魚のヒラメに似ていることから命名され、英語では「Soleus(ソレウス)」と呼ばれます。
ヒラメ筋の場所と特徴
ヒラメ筋は、膝下の後ろ側から踵(かかと)にかけて存在します。ふくらはぎの筋肉というと、力こぶのような「腓腹筋(ひふくきん)」が目立ちますが、その下に隠れているのがヒラメ筋です。
- 深層筋(インナーマッスル)
- 遅筋(持久力のある筋繊維)
- アキレス腱を通じて踵と連結
静かな存在ながら、歩行・姿勢・循環に貢献している隠れた重要筋です。
なぜ「ヒラメ筋」?名前の由来
日本語の「ヒラメ筋」は、形が“平たいヒラメ”に似ていることが由来です。
一方、英語名の「Soleus(ソレウス)」も、ラテン語で“底の平たい靴(solea)”や“平らな魚(sole)”に由来しており、世界共通でその形状が名前のヒントになっているのは面白いですね。
ヒラメ筋の役割は?日常生活にどう関わる?
ヒラメ筋の主な働きは以下の3つです。
- 足首を下に曲げる(底屈)
- つま先立ちや歩く動作に必要不可欠
- 長時間の立位を支える
- バランス維持と姿勢安定に貢献
- ふくらはぎの“第二の心臓”として血流を助ける
- 静脈血を下半身から心臓に押し上げ、むくみ防止にも効果
特に、座りっぱなしや立ちっぱなしの生活で脚がむくみやすい方には重要な筋肉です。
ヒラメ筋の鍛え方|日常でできるエクササイズ
ヒラメ筋は遅筋が中心の筋肉なので、軽い負荷での反復運動が効果的です。以下の運動を取り入れてみましょう。
- つま先立ち(カーフレイズ)
- 壁や机につかまりながら、かかとを上下に動かす
- スクワット(浅めに)
- 太ももと同時にふくらはぎも鍛えられる
- 縄跳びやウォーキング
- 全身の持久力向上と血流促進に役立つ
特に「縄跳び」はふくらはぎ全体に効くため、縄跳びダイエットの効果とポイントを解説した記事もあわせてチェックしてみてください。
また、ウォーキングに興味のある方には、ウォーキングの健康効果と歩き方を紹介した記事もおすすめです。
ヒラメ筋が弱るとどうなる?
ヒラメ筋が衰えると、以下のようなトラブルが起きやすくなります。
- 足がつりやすい
- 長時間立っていられない
- 足がむくみやすい
- 歩幅が狭くなり、姿勢が悪くなる
特に高齢になると、ヒラメ筋の衰えが歩行能力に直結するため、日々のケアが重要です。
ヒラメ筋はアスリートにも重要
持久系スポーツやランナーにとっても、ヒラメ筋は非常に重要です。長時間の走行中に足首の動きを支え続け、パフォーマンスを安定させてくれます。
興味のある方は、ジョギングとランニングの違いと筋肉の使い方を比較した記事もぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ヒラメ筋は、目立たないけれど極めて重要な筋肉です。
- 下腿深部にあり、ふくらはぎの形と働きを支える
- 立位保持・歩行・血流ポンプとして機能
- 「ヒラメ」に似た形が名前の由来
- 英語では「Soleus muscle」
- 日々の生活やスポーツパフォーマンスにも大きく影響
今後は、歩いたり立ったりするときに「今ヒラメ筋が頑張ってるな」と少し意識してみてくださいね。