「当帰(とうき)」という言葉を耳にしたことはあるけれど、それがどんな植物で、何に効くのかよくわからない…という方も多いかもしれません。
当帰は、古くから漢方薬として親しまれてきた薬草のひとつで、特に女性の健康維持や体質改善に役立つことで知られています。この記事では、当帰の効果や使い方、注意点までをやさしく解説します。
当帰とはどんな薬草?
当帰は、セリ科シシウド属の多年草で、根の部分を乾燥させて漢方に用います。
日本や中国では、古来より婦人病の定番生薬として広く使われてきました。血を補い、体を温め、巡りをよくする作用があるため、「女性のためのハーブ」とも呼ばれる存在です。
その使用の歴史は、江戸時代は誰でも医者になれた?ヤブ医者問題と幕府の対策をわかりやすく解説でも紹介されているような、当時の庶民医療とも深く関わっています。
当帰の主な効果とは?
1. 貧血の改善
当帰には血を補い、巡りを良くする「補血作用」があり、冷えやめまい、顔色の悪さを改善するのに役立ちます。
2. 月経不順・月経痛の緩和
女性ホルモンのバランスを整える働きがあるため、生理不順やPMS(月経前症候群)の改善にも効果が期待できます。
3. 更年期の不調にアプローチ
肩こり、のぼせ、気分の揺れなど、更年期特有の不定愁訴にも、体質から整えていくサポートとして活用されています。
4. 美肌効果・血流促進
血流を良くし、新陳代謝を促進することで、くすみの改善や肌のハリの回復にもつながります。
紫外線対策を意識する方には、紫外線のピークはいつ?季節別UV対策と効果的な紫外線防御法を徹底解説や曇り・室内でも日焼けする?見落としがちな紫外線リスクと徹底UV対策も参考になります。
5. 抗菌作用と歯茎ケア
当帰には軽い抗菌・抗炎症作用があり、歯周病予防として歯磨き粉に配合されることもあります。
当帰の使い方いろいろ
- 煎じて飲む:漢方薬として、当帰芍薬散などの処方に使われる
- 当帰茶:粉末や乾燥当帰をお湯に溶かして飲む(1日3〜5g目安)
- 入浴剤:煎じ液を湯船に入れて、血流促進&リラックス
- 歯磨き粉:市販品に配合された当帰エキスで口腔ケア
妊娠中・授乳中の使用には注意が必要なため、医師や薬剤師に相談してから使いましょう。
当帰と一緒に取り入れたいノンカフェインハーブ
カフェインを控えたい方や夜でも安心して飲めるお茶として、ノンカフェインで香ばしいたんぽぽ茶|授乳中や夜にも安心のやさしいハーブティーなどのハーブティーとの併用もおすすめです。
日常の中で無理なく取り入れられる形で、当帰を活用してみましょう。
まとめ
当帰は、女性の不調をやさしく整える生薬として、長年活用されてきた頼れる存在です。
- 冷え・生理トラブル・更年期など、さまざまな悩みにアプローチ
- 美肌や歯ぐきケアにも応用できる
- 煎じ薬・お茶・入浴・歯磨き粉など、使い方の幅が広い
自然の力を借りたセルフケアとして、当帰を取り入れてみてはいかがでしょうか?