メキシコの音楽を彩るマリアッチ – その歴史、職業、そして魅力に迫る

メキシコのマリアッチ

メキシコ音楽といえば、真っ先に思い浮かべるのがマリアッチではないでしょうか。カラフルな衣装に身を包み、情熱的な音楽を奏でるマリアッチは、メキシコ文化を象徴する存在です。しかし、マリアッチとは一体何をする人なのでしょうか?職業として成り立っているのでしょうか?また、何人くらいのマリアッチがいて、いつから存在しているのでしょうか?今回は、マリアッチに関する疑問を徹底的に解消し、その魅力に迫ります。

マリアッチとは?

マリアッチとは、メキシコ各地に存在する音楽家のグループを指します。彼らは、主にバイオリン、トランペット、ギター、ビウエラ(ギター型の弦楽器)などを演奏し、美しいハーモニーを生み出します。マリアッチの起源は、18世紀後半にさかのぼると言われています。当時、メキシコ西部のハリスコ州で、農村の人々が結婚式や宗教的な祝祭で音楽を演奏していたのが始まりとされています。

マリアッチは職業として成り立っている

現在、マリアッチは職業として確立しています。彼らは結婚式、誕生日パーティー、記念日、レストランでの演奏など、様々なイベントに出演し、演奏活動で生計を立てています。メキシコシティのガリバルディ広場は、マリアッチの一大拠点として知られ、多くのマリアッチがここで演奏の依頼を待っています。

私も実際にガリバルディ広場を訪れたことがあります。広場に足を踏み入れた瞬間、至る所からマリアッチの演奏が聞こえてきて、まるでメキシコの音楽に包まれているような感覚に陥りました。そこで出会ったあるマリアッチグループは、私の記念日に素晴らしい演奏をしてくれました。彼らの情熱的な歌声と演奏は、今でも忘れられない思い出です。

マリアッチの人数と歴史

マリアッチのグループは通常、7〜12人で構成されています。メキシコ全土には、約2万人のマリアッチがいると推定されています。マリアッチの歴史は古く、先に述べたように18世紀後半に起源を持ちます。当初は農村部で発展した音楽形態でしたが、20世紀初頭には都市部でも人気を博すようになりました。

1930年代には、マリアッチ音楽が映画やラジオで取り上げられるようになり、国民的な音楽ジャンルとして確立しました。「マリアッチの王様」と呼ばれたホルヘ・ネグレテをはじめとする歌手たちが、マリアッチ音楽を世界中に広めました。

マリアッチ音楽の特徴と魅力

マリアッチ音楽の特徴は、何といっても情熱的で美しいハーモニーにあります。バイオリンとトランペットが奏でるメロディーに、ギターとビウエラの伴奏が絡み合い、聴く者の心を揺さぶります。歌詞は主に恋愛をテーマとしており、情熱的な愛の表現が特徴的です。

また、マリアッチ音楽は、メキシコの文化や歴史を反映しています。スペインの影響を受けたヨーロッパ音楽と、先住民族の音楽が融合した独特のスタイルは、メキシコのアイデンティティを表現しているのです。

まとめ

マリアッチは、メキシコ文化を象徴する存在であり、職業として確立した音楽家のグループです。18世紀後半に起源を持ち、現在では約2万人のマリアッチがメキシコ全土で活躍しています。彼らの奏でる情熱的な音楽は、メキシコの文化と歴史を反映し、世界中の人々を魅了しています。

メキシコを訪れた際には、ぜひマリアッチの演奏を体験してみてください。きっと、彼らの音楽があなたの心に深く刻まれることでしょう。マリアッチの音楽を通じて、メキシコの文化と情熱を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

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