4月22日は「アースデイ」——最近はSNSやニュースでもこの言葉をよく見かけますよね。でも、「何の日なのかよく知らない」「環境にいいことをすればいいんでしょ?」くらいの認識で終わっていませんか?
実はこのアースデー、ただのエコ活動の日ではなく、世界的なうねりから生まれた歴史ある記念日なんです。この記事では、アースデーの起源や背景、なぜ今も重要なのか、誰が考えたのかまで、しっかりわかりやすく解説します。
アースデー(Earth Day)って何?
アースデイ(Earth Day)は、「地球環境について考え、行動する日」です。環境汚染や資源の浪費、気候変動といった問題に対して、一人ひとりが関心を持ち、地球に優しい行動をとることを目的としています。
- 世界中で毎年4月22日に開催
- 環境保護イベントや植林活動、ビーチクリーン、節電・節水の呼びかけなどが行われる
- 世界193カ国で10億人以上が参加するとも言われる大規模な国際的取り組み
誰が考えたの?アースデーの誕生背景
アースデーの創設者はアメリカの上院議員だったゲイロード・ネルソン(Gaylord Nelson)です。
きっかけは1969年のカリフォルニア沖での原油流出事故
1969年、カリフォルニア州サンタバーバラ沖で大規模な原油流出事故が起こり、海洋生物や沿岸の自然に深刻な被害をもたらしました。この惨事に衝撃を受けたゲイロード・ネルソンは、「環境問題に対する国民の意識を高める日を設けよう」と決意します。
環境運動の第一歩としての「アースデー」
1970年4月22日、アメリカで初めてのアースデーが開催されました。2,000万人以上の市民が街頭に立ち、デモや清掃活動を通じて「環境保護の必要性」を訴えました。これは当時としては前例のない規模の市民運動であり、アメリカにおける環境保護庁(EPA)設立や、クリーンエア法・クリーンウォーター法の成立にもつながっていきます。
アースデーはいつから国際的な日になった?
1970年の初開催から20年後の1990年、アースデーはついにグローバルな運動へと発展します。この年には、世界141カ国で約2億人が参加し、地球規模での環境意識の高まりが見られました。
以降、アースデーは国連も注目する世界的な環境イベントとなり、気候変動問題や再生可能エネルギー、脱プラスチックなどさまざまなテーマが扱われるようになっています。
日本ではいつから始まったの?
日本では1990年ごろから本格的にアースデーのイベントが開催されるようになりました。中でも有名なのが「アースデイ東京」。代々木公園を中心に、エコ商品、自然エネルギー、オーガニック食品、音楽イベントなどが集まるフェスティバル形式で行われ、多くの人が訪れています。
アースデーに何をすればいい?
アースデーは特別なことをする日ではなく、「地球にいいことを意識して行動する日」です。身近なところから始めてみましょう。
- マイバッグ・マイボトルを使う
- プラスチックごみの削減につながります
- コンビニやスーパーでのレジ袋削減も効果大
- 電気をこまめに消す・使いすぎない
- 電気の節約=CO₂排出量の削減
- 特に照明やエアコンの使い方を見直すだけでも効果あり
- 食品ロスを減らす
- 食べられるのに捨てられている食材を減らす
- 賞味期限や買いすぎに注意して「食べきる工夫」を
- 自然の中で過ごす
- 自然に触れることで、地球環境の大切さを実感できます
- 公園や山、海でのんびり過ごすのも立派なアースデーの行動です
まとめ:アースデーは「意識する日」、そして「変わるきっかけ」
アースデー(アースデイ)は、ただのイベントやお祭りではありません。「地球が危機にある」という事実に目を向け、自分自身の生活を見直すきっかけになる大切な日です。まずは小さな行動から——それが未来の地球を守る一歩になります。