3分でわかる!日本でオンラインカジノはなぜ違法?アクセス場所・国籍・海外利用との違いまで徹底解説

オンラインカジノ

2025年5月8日、プロ野球・読売ジャイアンツのオコエ瑠偉選手と増田大輝選手がオンラインカジノでの賭博の疑いにより書類送検されたというニュースが大きな波紋を呼んでいます。

報道によると、2人はスマートフォンからカジノサイトにアクセスし、バカラやブラックジャックに数百万円単位で賭けていたとのこと。球団による呼びかけに応じて自主的に申告したため、起訴を求める意見はつかなかったものの、「違法性を認識していなかった」とのコメントが注目を集めました。

では、なぜオンラインカジノの利用が違法とされるのか?
「海外サーバーだからOKなのでは?」「海外からアクセスすれば合法?」「国籍が外国人なら問題ない?」といった疑問を持った方も多いのではないでしょうか。

この記事では、日本でオンラインカジノが違法とされる理由、アクセス元・国籍・合法国との違い、そして世界の比較までを、わかりやすく解説します。

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結論:日本国内でオンラインカジノをプレイすることは「賭博罪」にあたる可能性が高い

まず最初に押さえておくべき重要な点は、

オンラインカジノの合法性は、サイトの場所ではなく「プレイする場所」で判断される

ということです。

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日本ではなぜオンラインカジノが違法なのか?

賭博罪(刑法第185条)の適用対象になるため

日本の刑法では、「金銭などの財物を賭けて偶然の勝敗により利益を得る行為」を原則として「賭博」とみなし、これを行った者に罰則(罰金・拘留)が科されます。

  • 刑法第185条:賭博をした者は50万円以下の罰金または科料
  • 刑法第186条:常習賭博罪は3年以下の懲役
  • 賭場を開帳した側はさらに重い罰則あり

たとえ運営元が海外で合法でも、プレイヤーが日本国内からアクセスしていれば対象になる

これは、日本の判例や警察庁の見解でも明示されています。

海外に合法なカジノサイトはあるが…なぜダメなの?

たしかに、マルタ共和国、ジブラルタル、キュラソーなど、政府のライセンスを受けた合法的なオンラインカジノ運営国は存在します。

しかし、日本の法体系では:

  • たとえその国で合法でも、日本の刑法を免れない
  • 日本では賭博そのものが禁じられており、国内からの利用は「日本の法律違反」

つまり、そのカジノサイトが合法かどうかよりも、あなたが「日本にいるかどうか」が判断基準になるのです。

国籍が外国人なら大丈夫?→ ❌ いいえ、関係ありません

日本国内に居住・滞在している限り、国籍を問わず日本の刑法が適用されます
たとえ外国籍であっても、日本にいる間は日本の法律を守る義務があり、賭博罪の対象になります。

海外に渡航してプレイしたら合法?

これはグレーゾーンですが、理屈としては:

  • プレイしている国の法律が合法であれば、その国でプレイすること自体は違法ではない
  • ただし、日本に戻ったあとに当局から「常習性がある」「組織性がある」と判断されれば、処罰の対象になる可能性あり

⚠ 実際に海外カジノでのプレイを起訴されたケースは極めて少ないが、完全な安全ではない

違法と合法の国の違いは?

国・地域オンラインカジノの扱い特徴
🇯🇵 日本❌ 違法(賭博罪対象)場所主義。国内アクセスは違法
🇲🇹 マルタ✅ 合法(ライセンス制)欧州公認。日本人も登録できるが国内プレイはNG
🇬🇧 イギリス✅ 合法(Gambling Actに基づく)国営ライセンスあり。業界管理が厳格
🇰🇷 韓国❌ 違法(国民対象)外国人専用カジノあり/オンラインは禁止
🇸🇬 シンガポール❌ 原則禁止厳格な賭博規制あり
🇺🇸 アメリカ△ 州によって異なるネバダ州やニュージャージー州は合法だが全国ではない

「見つからなければOK」では済まされない

今回の巨人の2選手のように、「スマホでアクセスしただけ」「少額の遊び感覚」でも、捜査の対象になり得るというのが現実です。

  • 金額の大小ではなく、「違法性があるかどうか」が基準
  • スマホや銀行口座の履歴は簡単に調べられる
  • 自己申告がなければ発覚しにくいが、完全にリスクゼロではない

まとめ:オンラインカジノはどこが問題なのか?

  1. 日本では「プレイする場所」で違法性が判断される
  2. サイトが海外でも、日本からアクセスすれば賭博罪の対象
  3. 国籍ではなく「所在地」が適用基準
  4. 海外でのプレイもケースによっては違法になる可能性あり
  5. 興味本位でも「知らなかった」では済まされない可能性がある

今回の事例を機に、オンラインカジノの“手軽さ”に潜むリスクについて、あらためて理解を深めることが大切です。

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