ヘリウムガスは体に悪い?声が変わる理由と安全な使い方をわかりやすく解説!

ヘリウムバルーン

子どもの誕生日会やイベントでよく使われるヘリウム風船。おもしろい声になるからと、つい吸って遊びたくなってしまいますよね。でも、「これって体に悪いの?」「子どもが吸っても大丈夫?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ヘリウムガスの性質や声が変わる仕組み、そして実際に危険なのかどうかを、科学的にやさしく解説します。知らないまま使うと危険なケースもあるので、正しい知識を身につけましょう。

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結論:風船用ヘリウムは吸ってはいけない。安全に使えば無害だが、誤った使い方は危険

ヘリウムは基本的に無害なガスですが、吸い込むと酸素不足で窒息する危険性があります。特に子どもがふざけて吸ったり、大量に吸い込んだりすると命に関わることも。風船に使う分には安全ですが、「吸う」のはNGです。

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ヘリウムガスの性質とは?

ヘリウムは以下のような性質を持つ、自然界に存在する「希ガス」の一種です。

  • 無色・無臭で燃えない
  • 空気より軽く、上昇する性質がある
  • 化学的に反応しにくく、極めて安定している

この「軽さ」によって、風船に使うと空中に浮かぶんですね。産業用としては、MRIの冷却や半導体の製造など、さまざまな分野で重要な役割も担っています。

なぜヘリウムを吸うと声が変わるの?

声が変わる仕組みは、実は「声帯」ではなく「音の伝わり方」にあります。

  • 通常の空気:音速は約343m/秒
  • ヘリウム中:音速は約972m/秒(約3倍)

空気よりも音が速く伝わるため、声の「共鳴」の仕方が変わり、高い「キュルキュル声」になるのです。これは一時的な物理現象で、声帯自体には直接影響はありません。

このメカニズムに興味がある方は、ぜひ声変わりの仕組みを解説したこちらの記事も読んでみてください。人間の声がどうやって変化するのか、もっと深く知ることができます。

ヘリウムは本当に危険?気をつけるべきポイント

1. 酸素の代わりに肺に入ると…

ヘリウムには酸素が含まれていません。吸い込むと、体に必要な酸素が取り込めなくなり、酸欠を引き起こすことがあります。特に次のような点に注意が必要です。

  • ヘリウムは無臭なので、窒息感を感じにくい
  • 数分で意識を失うこともある
  • 高純度ヘリウム(風船用)は酸素ゼロなので非常に危険

2. 酸素混合タイプでも安心はできない

市販の「変声用ヘリウムガス」には20%ほど酸素が含まれていますが、これも連続吸入すると危険です。安全性を保証するものではないので、安易に子どもに使わせるのは絶対に避けましょう。

安全に使うためのポイント

  1. 風船の使用にとどめる
    • 吸わずに楽しむのが鉄則です
  2. 換気の良い場所で使う
    • 部屋にヘリウムが充満すると酸欠の原因に
  3. 使用後の缶はきちんと廃棄する
  4. 子どもには触らせない
    • 特に12歳以下の子どもは厳重注意が必要

まとめ

ヘリウムガスは、風船などで楽しく使える安全なガスですが、吸い込むのは非常に危険です。特に子どもが誤って吸い込まないよう、パーティーなどでは大人がしっかり管理しましょう。

「声が変わるから面白い」という遊び方がSNSなどで拡がっていますが、安全が最優先です。ヘリウムの性質を正しく理解し、事故を未然に防ぎましょう。

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