「離乳食、いつから何をあげればいいの?」
「アレルギーが心配…大丈夫だろうか?」
赤ちゃんの離乳食を始めるとき、多くの親御さんがこのような不安を感じます。実は、赤ちゃんがアレルギーを発症しやすいのには体の仕組みが関係しています。しかし、正しい知識を持って進めれば、アレルギーリスクを下げながら安全に食事を広げていくことができます。
ここでは、赤ちゃんのアレルギーが起こる仕組み、離乳食導入の注意点、具体的な予防策までわかりやすく解説します。
結論:免疫システムが未熟だからアレルギーを起こしやすい
- 赤ちゃんの免疫は発達途中で外部の刺激に敏感
- 食品に含まれるたんぱく質などに免疫が過剰反応する場合がある
- 近年は「適切な時期に少しずつ食べさせる方がアレルギー予防になる」ことがわかってきた
では、詳しく仕組みを見ていきましょう。
赤ちゃんのアレルギーが起こる仕組み
アレルギーとは本来無害な物質に免疫が過剰に反応する状態です。
赤ちゃんは以下の理由でアレルギーを起こしやすい傾向があります。
- 免疫バリアが未成熟
- 腸内環境が整っていない
- 遺伝的にアレルギー体質を持っている場合もある
例えば、「花粉症やアレルギーは遺伝する?予防と対策のポイント」でも解説したように、親から受け継がれる体質も発症リスクに影響します。
離乳食開始時期の目安
かつてはアレルギー予防のため離乳食を遅らせる説もありましたが、現在は次の考え方が主流です。
- 生後5〜6か月頃からスタート
- 重度アレルギー家系の場合は医師と相談の上で慎重に進める
- アレルゲン食品もタイミングを見て導入する方がむしろ予防に有効
実際に食物アレルギーの免疫との関係については「食物アレルギーは治らない?免疫を上げれば治る?」で詳しく紹介しています。
主要なアレルゲン食品と導入の注意点
食品 | 導入時の注意 |
---|---|
卵 | 固ゆで卵黄から少量ずつ開始 |
小麦 | 少量のおかゆから始める |
牛乳 | 離乳食に混ぜてごく少量から |
大豆 | 豆腐からスタート |
そば | 慎重に開始。家系にアレルギー歴あれば医師相談推奨 |
特にそばアレルギーは重症例もあるため注意が必要です。詳しくは「蕎麦アレルギーについて知っておくべき大切なこと」もご参考に。
事前準備と導入時のコツ
- 初めての食品は平日の午前中に与える(病院が開いている時間帯)
- 新しい食品は1日1種類だけ導入する
- 症状が出たら無理せず中止し、必要に応じて医療機関受診
乳児に特有の注意ポイント:ボツリヌス症リスク
アレルギーとは異なりますが、1歳未満の赤ちゃんにハチミツを与えてはいけない理由も重要です。ボツリヌス菌による乳児ボツリヌス症という重篤な食中毒の危険があるためです。詳しくは「赤ちゃんにハチミツは何故ダメなの?」で解説しています。
まとめ
- 赤ちゃんは免疫システムが未熟なためアレルギーを起こしやすい
- 離乳食は適切な時期に少量ずつ進めることで予防効果が期待できる
- アレルゲン食品の導入は慎重に管理することが大切
- 医師と相談しながら安全に食生活を広げていこう
安心して離乳食を進め、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしましょう。