ボルボの車は本当に頑丈?安全性の理由と意外なデメリットまで解説

走行中のボルボ

「ボルボの車って安全で頑丈だよね」

そんなイメージを持っている人は多いはずです。実際、世界的にも「安全の代名詞」として知られ、3点式シートベルトの発明や徹底したクラッシュテストで評価を確立してきました。

結論から言うと、ボルボは今でも世界トップクラスの安全性を誇る自動車メーカーです。ただし、頑丈さや安全技術には明確な理由があり、同時にデメリットや課題も存在します。

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ボルボは本当に他社より頑丈なの?

はい。ボルボの安全性はデータで裏付けられています。

米国のIIHS(道路安全保険協会)が実施する衝突安全試験では、フラッグシップSUVのXC90を含め、複数モデルが最高評価「Top Safety Pick+」を獲得。欧州のEuro NCAPでも、最新モデルが常に最高ランクを維持しています。

つまり「頑丈そう」という印象ではなく、国際的な第三者機関が証明する安全性なのです。

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なぜボルボは頑丈なのか?

その理由は、創業以来の安全哲学と技術的なこだわりにあります。

  • 3点式シートベルトの発明(1959年) ボルボの技術者ニルス・ボーリンが開発し、「安全は独占されるべきではない」として特許を無償公開。世界中で数百万以上の命を救ったと評価されています。
  • セーフティケージ構造 客室を守る部分は超高強度のボロンスチールで形成し、前後のクラッシャブルゾーンで衝撃を吸収。卵の殻のように「守る部分」と「壊れる部分」を分けた設計です。
  • 実事故データに基づくクラッシュテスト ボルボは実際の交通事故を徹底的に分析し、それをもとに現実的な条件で衝突実験を繰り返しています。
  • 先進の予防安全技術 自動ブレーキ、歩行者・自転車検知、車線維持支援など、事故を「起こさない」ための機能を業界に先駆けて導入。現在では「死亡者ゼロ」を目標に掲げています。

デメリットはないの?

もちろん、強みの裏には弱点もあります。

  • 重量と燃費 強靭なボディ構造により、従来のガソリン車は車重が増し、燃費が不利になる傾向がありました。
  • 価格の高さ 安全技術や素材にコストがかかるため、同クラスの国産車に比べて車両価格は高め。
  • 維持費と利便性 輸入車ゆえに修理費や部品代も割高で、地方ではディーラー網が少なく不便を感じる人もいます。

近年のボルボはどう変わっている?

注目すべきは、近年の電動化シフトです。

PHEV(プラグインハイブリッド)やBEV(電気自動車)を積極的に投入し、重量や燃費の問題を解消しつつあります。新素材による軽量化も進んでおり、「頑丈=重い」という従来のイメージは徐々に変わりつつあるのです。

さらに、ボルボは「Vision 2020」として「2020年以降に発売する新型車で交通事故による死亡者・重傷者ゼロ」を目指すビジョンを掲げ、安全性を「頑丈さ」だけでなく「予防」と「電動化」にまで広げています。

まとめ

ボルボの車は、創業以来の理念に基づいた安全哲学と最新技術によって、今も世界トップクラスの安全性を維持しています。

頑丈なボディ、徹底した事故分析、先進の予防安全機能は確かな強み。一方で価格や維持費はデメリットですが、電動化や軽量化の取り組みで改善が進んでいます。

「家族を守りたい」「安全性を最優先にしたい」という人にとって、ボルボはこれからも魅力的な選択肢であり続けるでしょう。

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