毎年10月1日は「コーヒーの日」。
コーヒー愛好家なら一度は耳にしたことがあるこの記念日、実は日本発祥だったことをご存じでしょうか?
今回は、コーヒーの日が生まれた背景、国際的な広がり、制定の理由、日本と世界の事情まで、わかりやすく整理します。
結論:「コーヒーの日」は日本発祥 → 世界共通へと進化
- 1983年に全日本コーヒー協会が日本独自の記念日として制定
- 2015年より国際コーヒー機関(ICO)が「国際コーヒーの日」として10月1日を世界統一記念日に制定
- 現在は日本も世界も10月1日を「コーヒーの日」と祝っている
全日本コーヒー協会とは?
- 1953年発足の日本のコーヒー業界団体
- コーヒー文化の普及と産業振興を目的に活動
- 構成組織:
- 全日本コーヒー商工組合連合会
- 日本珈琲輸入協会
- 日本グリーンコーヒー協会
- コーヒーインストラクター検定の実施団体でもある
戦後のコーヒー輸入再開以降、日本のコーヒー文化を牽引してきた中心的存在です。
なぜ10月1日が選ばれたのか?その理由は「収穫と流通の区切り」
コーヒー豆の主産地ブラジルでは、9月に収穫期が終わり、10月から新年度がスタートします。
実際、ブラジルは世界コーヒー生産量の約30%を占めており、国際市場でも影響力が非常に大きい国です。
地域 | 意味 |
---|---|
ブラジル | 収穫サイクル切替の「お正月」 |
日本・世界 | 新たな収穫期とともに文化を祝う記念日 |
「コーヒーの新年」という意味合いが10月1日に込められているのです。
世界各国のコーヒー記念日事情
国・地域 | 記念日 |
---|---|
日本・国際(ICO) | 10月1日 |
アメリカ | 9月29日 |
コスタリカ | 9月12日 |
実は以前は各国バラバラでしたが、2015年にICOが「国際コーヒーの日」を統一制定。
この時、日本の既存記念日とピタリと一致したことで、結果的に日本発の文化が国際標準に近づいた形となりました。
「コーヒーの日」にやりたい5つの楽しみ方
せっかくの記念日。普段よりちょっとコーヒーを意識して楽しんでみましょう。
- 特別な豆を買ってみる
- ゲイシャコーヒーの魅力 など高級品に挑戦 - 新しい焙煎度を試す
- 深煎り・浅煎りの違い を比較して味覚を育てる - 抽出方法を変えてみる
- ハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレスなど - コーヒー文化を学ぶ
- コーヒーのフルボディ解説 で専門知識を深める - カフェ文化に触れる
- ウインナーコーヒーの由来
- アイリッシュコーヒーの誕生秘話 など世界の文化も学べる
生産者と消費者がつながる文化記念日
コーヒーの日は単なる飲むだけのイベントではなく、生産地とのつながりを再確認する大切な日でもあります。
- 地球上約70カ国の生産国に感謝
- 公正取引やサステナブル生産を考える機会
- 世界のコーヒー文化多様性に目を向ける入口
まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
制定年 | 1983年(日本)/2015年(国際統一) |
制定団体 | 全日本コーヒー協会/国際コーヒー機関(ICO) |
記念日の意味 | 新年度開始、文化振興、生産者への敬意 |
楽しみ方 | 新豆購入・飲み比べ・抽出体験・学習など |
今年の10月1日は、あなたも一杯のコーヒーから「文化と歴史の旅」に出かけてみませんか?