「痩せ型なのに脂肪肝と診断された…」
「太ってないから安心してたのに、なぜ?」
そんな疑問や戸惑いを感じている人は少なくありません。
脂肪肝というと“太った人の病気”と思われがちですが、実は痩せていても脂肪肝になることがあるのです。
この記事では、痩せ型の人が脂肪肝になる原因、メカニズム、予防・改善のヒントをわかりやすく解説します。
脂肪肝とは?簡単におさらい
脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態のこと。
肥満がリスク因子として有名ですが、それだけではありません。
👉 脂肪肝の基礎知識や改善法を詳しく知りたい方はこちら:

3分でわかる!脂肪肝はどうしてなる?進行すると肝硬変になるの?治し方もわかりやすく解説
脂肪肝はなぜ起こるのか?放置すると肝硬変や肝がんにつながるリスクもある怖い病気です。この記事では、脂肪肝の原因や進行メカニズムをはじめ、食事制限や運動による具体的な改善方法、診断の流れや注意点までをわかりやすく丁寧に解説。生活習慣の見直しで健康な肝臓を取り戻すための実践的な知識が満載です。
肝臓の5%以上が脂肪で占められていると、脂肪肝と診断されます。
進行するとNASH(非アルコール性脂肪肝炎)→肝硬変→肝がんに至る可能性もあるため、体型に関わらず注意が必要です。
痩せている人が脂肪肝になる原因とは?
1. 内臓脂肪型の「隠れ肥満」
- 一見痩せて見えても、内臓脂肪が多いタイプの人がいます。
- 特に運動不足や高糖質な食生活が続くと、肝臓まわりに脂肪が蓄積されやすい。
2. 筋肉量の不足
- 筋肉が少ないと、基礎代謝が低下し、脂肪を消費しにくくなります。
- 体重が軽くても、エネルギー消費が少ない状態が続くと肝臓に脂肪がたまりやすくなります。
3. 高糖質・低たんぱくの食生活
- 痩せ型の人でも、主食中心で野菜やたんぱく質が少ない食生活をしていると、インスリン抵抗性が進み脂肪肝の原因に。
- お菓子・清涼飲料水・パン類のとりすぎにも注意。
4. 遺伝的体質・ホルモンバランス
- 日本人は欧米人に比べて、肝臓に脂肪がたまりやすい体質を持つ人が多いとされています。
- 女性の場合、更年期などホルモンバランスの変化でもリスクが高まることがあります。
「太っていないから大丈夫」は危険!
BMIが正常でも、以下のような人は脂肪肝に注意が必要です:
- ウエストが太い(腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上)
- 運動習慣がない
- 食事の時間帯が不規則
- 甘いものや脂っこいものが好き
- 睡眠が短い or 質が悪い
体重計だけでは健康状態は測れません。
痩せていても生活習慣が乱れていれば、肝臓はダメージを受けている可能性があります。
改善・予防のためにできること
- 適度な運動を習慣化
- ウォーキングや軽い筋トレを週3回以上。
- 食生活の見直し
- 白米やパンを減らし、野菜・豆・魚を増やす。
- たんぱく質をしっかりとる
- 筋肉を維持し、代謝を高めるために不可欠。
- 定期的な健康診断を受ける
- AST・ALT・γ-GTPなどの肝機能値を確認。
まとめ
痩せているからといって、脂肪肝とは無縁だとは限りません。
「隠れ脂肪肝」や「筋肉不足型脂肪肝」は誰にでも起こりうる問題です。
体型ではなく、生活習慣や栄養バランス、運動習慣の見直しがカギになります。
不安を感じたら、まずは検査と食事・運動の改善から始めてみましょう。