3分でわかる!消防団員はボランティア?消防団員と消防職員の違いをわかりやすく解説

消防団員と消防職員の違い

火災や災害の現場で活躍する「消防」。その中には、職業として働く消防職員と、地域の一員として支える消防団員の2つの存在があります。

どちらも大切な役割を担っていますが、実は働き方や身分、責任の範囲には大きな違いがあります。
この記事では、消防団員と消防職員の違いを、わかりやすく整理してご紹介します。

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消防団員とは?地域を支える“もう一つの消防”

消防団員は、地元に暮らす一般市民が、自主的に参加して活動する非常勤の公的組織です。
平日は別の仕事をしていて、災害時や訓練、行事のときに出動する「地域の守り手」といえる存在です。

消防団員の主な特徴:

  • 本業を持ちながら、地域貢献として消防活動に参加
  • 給料はなく、活動ごとにわずかな手当が支給
  • 地元の地理や住民に詳しく、初期消火や避難誘導で力を発揮
  • 防火啓発・防災訓練など、平時の活動にも積極的に関与

地域の消防団員は、いざというときに誰よりも早く駆けつける「ご近所のヒーロー」として、多くの地域で頼りにされています。

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消防職員とは?専門知識を持つプロの消防士

一方、消防職員は、自治体に所属する地方公務員として、毎日消防に専念している「プロの消防士」です。
常に訓練と待機を重ね、火災・救助・救急といった幅広い任務に対応しています。

消防職員の主な特徴:

  • 消防署に勤務するフルタイムの専門職
  • 消防士採用試験を経て、給与を受け取る公務員
  • 高度な知識・技能・装備で、大規模な災害や救助に対応
  • 火災調査・救急搬送・防火査察など、業務の幅が広い

消防職員は24時間交代制の勤務体制をとり、いつでも迅速に現場へ駆けつける準備を整えています。

消防団員と消防職員の違いを比較してみよう

項目消防団員消防職員
所属各市町村の消防団市町村の消防本部(消防署)
身分非常勤の特別職公務員(報酬ありのボランティア)常勤の地方公務員
収入手当程度の報酬定期的な給与あり
主な活動消火補助・地域防災・訓練参加消火・救助・救急・調査など全般
平時の仕事会社員、農業、自営業など消防業務に専従

こうして見ると、働き方も活動範囲も大きく異なっていることがわかります。

2つの「消防」が協力する理由

消防職員と消防団員は、それぞれの特性を活かして連携しながら地域を守るチームです。

  • 消防団員は地域密着型。地元に詳しく、初期対応に強い
  • 消防職員は専門技術型。消火・救助・救急の総合力に優れる

たとえば、火災現場では、消防団がすぐに駆けつけて初期消火を開始し、到着した消防職員が本格的な鎮火作業を引き継ぐこともあります。
また、災害時には人手が必要な現場で、消防団が貴重な支援戦力になります。

まとめ:地域を守る2つの力、それぞれに敬意を

消防団員と消防職員は、ボランティアと専門職という違いこそあれ、どちらも「人の命と地域を守る」という強い使命感を持って活動しています。

  • 消防団員は、地域に根ざした自発的な“もう一つの消防”
  • 消防職員は、専門技術で昼夜問わず活動するプロの消防士
  • 両者の連携によって、地域の安全がより強く支えられている

火事や災害が起きたとき、真っ先に駆けつけるその姿には、誰もが感謝すべき価値があります。
そして私たちも、防災意識を高めたり、協力できる場面では行動したりと、地域の一員としてできることを考えていきたいですね。

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