「イギリスにも梅雨があるって本当?」と疑問に思ったことはありませんか?
日本では6月頃に訪れる梅雨が当たり前ですが、イギリスにも「雨の多い時期」は存在します。ただし、その仕組みは日本とはまったく異なります。この記事では、日本とイギリスの梅雨(雨季)の違いを、気候の仕組みや旅行対策までわかりやすく解説します。
イギリスに梅雨は存在するのか?
結論から言うと、イギリスに日本のような梅雨はありません。
日本の梅雨は梅雨前線が停滞することで長雨が続く季節ですが、イギリスは一年を通して雨が断続的に降るのが特徴です。どちらも「雨が多い国」とは言われますが、実際の雨の降り方や原因はまったく異なります。
イギリスの雨は主に大西洋からの低気圧と偏西風によって運ばれてきます。短時間のにわか雨(シャワー)が多く、日本のように長時間ジメジメ降り続くわけではありません。
イギリスの「雨の多い時期」はいつ?
イギリスでは特に秋から冬(10月〜1月)にかけて雨が多くなります。特にイギリス西部やスコットランド地方では、冬場の降水量が増えます。
季節ごとの降雨傾向
- 春(3月〜5月)
- 比較的安定した乾燥気味の天気
- にわか雨は時折発生
- 夏(6月〜8月)
- 日照時間が最も長い時期
- ただし短時間のスコールが頻発する
- 秋(9月〜11月)
- 本格的に雨の量が増えてくる時期
- 10月以降は連続した雨も増加
- 冬(12月〜2月)
- 一年でもっとも雨量が多くなる季節
- 雨・雪・霜が発生しやすい
日本の梅雨とイギリスの雨季を比較
比較項目 | 日本の梅雨 | イギリスの雨の多い時期 |
---|---|---|
発生時期 | 6月上旬〜7月中旬 | 10月〜1月 |
原因 | 梅雨前線の停滞 | 偏西風と低気圧の連続通過 |
降り方 | 連日長く降り続く | 短時間のシャワーが断続的に降る |
年間降水量(東京/ロンドン) | 約1,500mm | 約600mm |
日照時間(12月) | 約150時間 | 約50時間 |
意外にもイギリスは降雨日数は多いが、降水量は日本の半分以下です。
つまり「たくさん降る」のではなく「少しずつ何度も降る」ことが多いのです。
ちなみに、日本の梅雨の仕組みについては梅雨の仕組みをわかりやすく解説でも詳しく紹介しています。
イギリス旅行での雨対策
イギリス旅行では、日本の梅雨とは違った対策が必要です。
- 折りたたみ傘は常に携帯
- 短時間でも突然雨が降るため必須
- 撥水ジャケットやコートを用意
- 小雨の際は傘を差さない文化も
- 防水ブーツやシューズを準備
- 足元のぬかるみ対策に有効
- 天気アプリで逐次確認
- 数時間ごとの変化が激しいため、常に最新情報をチェック
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まとめ
- イギリスには日本の梅雨のような梅雨前線は存在しない
- 一年を通して小雨が断続的に降るのが特徴
- 特に秋から冬にかけて雨量が多くなる
- 降水量は日本より少なく、降水日数は日本より多い
- 旅行中は「突然のシャワー」に備えた装備が重要
イギリスの雨は、梅雨前線とは無関係な海洋性気候特有の現象です。正しい知識を持って備えれば、イギリス旅行も快適に楽しめます。特に夏のイギリスは天候が安定し観光にぴったりのシーズンです!