夏といえば――青空に強い日差し、セミの鳴き声、花火やかき氷。
でもふと、「日本の夏って、実際にはいつから始まるの？」と思ったことはありませんか？
この記事では、暦（こよみ）・気象・体感という3つの視点から、日本の夏の始まりをわかりやすく解説します。
日常の中で、季節の変化をもっと豊かに感じるヒントがきっと見つかります。
結論：日本の夏は「感じ方」によって3つのタイミングがある
- 暦の上では：5月5日ごろ（立夏）から
- 気象学的には：6月上旬から夏日が増える頃
- 体感的には：梅雨明け～セミの声が響く7月頃
日本人は古くから、温度だけでなく風や湿度、自然の変化を繊細に読み取って、季節を感じてきました。
暦のうえでの「夏」はいつ？──5月5日ごろの「立夏」から
日本では、古代中国由来の二十四節気（にじゅうしせっき）に基づいて季節が区切られています。
この暦では、5月5日ごろの「立夏（りっか）」が夏の始まり。
ただし、この時期はまだ朝晩は肌寒く、服装も春物が中心で、実感としての「夏」とは少しギャップがあります。
気象学での「夏」は？──25℃以上の夏日が基準
気象庁では「夏日」を最高気温が25℃以上の日と定義しています。
東京では、6月上旬から夏日が増え始め、7〜8月は連日30℃を超える日も当たり前になります。
つまり、気象学的には6月ごろからが“実質的な夏”と考えられます。
👉 3分でわかる！夏はなぜ暑い？科学的な理由と快適に過ごすコツ
体感としての「夏」は？──自然のサインで感じる季節
気温だけでなく、自然の変化から季節を感じ取るのが日本人の感性。
- 5月下旬〜6月上旬：ホタルが舞い、アジサイが咲く
- 梅雨入り〜明け：しっとりとした空気が夏の入口を感じさせる
- 7月上旬〜中旬：セミの鳴き声が響き、夏休みや花火大会で「本格的な夏」を体感
季節の移ろいを五感でとらえることは、日本文化の美意識にもつながっています。
暑いだけじゃない？夏のメリットと実感
「暑い」とついネガティブに思いがちですが、夏だからこそ感じられる喜びもたくさんあります。
- 洗濯物がすぐ乾く
👉 洗濯物はどうして冬より夏の方が乾きやすい？ - 冷たい食べ物が美味しい（かき氷・そうめん・スイカ）
- 自然とのふれあい（川遊び、海水浴、花火、虫の声）
気温だけでなく、「何ができる季節か？」を感じることで、夏をもっと楽しめます。
まとめ：日本の夏は「数字」でなく「感覚」で始まる
暦、気象、体感――どれも正しく、どれも正解です。
日本の夏は、私たちが「もう夏だな」と思ったその瞬間から、始まっています。
今年は、気温の数字だけでなく、空気のにおいや音、植物の色の変化にも目を向けてみてください。
きっと、これまでとは違う夏の訪れを感じられるはずです。
