「今日は“カクテルの日”なんだって」
そう聞いて、「なんで5月13日なの?」「誰が決めたの?」と思った方も多いのではないでしょうか?
この記事では、5月13日の「カクテルの日」の由来とその歴史、そして世界のカクテル文化にまつわる豆知識を、やさしく丁寧に解説します。
なぜ5月13日が「カクテルの日」なの?
カクテルの日の由来は、1806年5月13日にアメリカの新聞に“カクテル”という言葉が初めて登場した日だからです。
この日、ニューヨーク州で発行されていた週刊新聞『バランス・アンド・コロンビアン・レポジトリー(The Balance and Columbian Repository)』に、
「カクテルとは、酒、砂糖、水、ビターズを混ぜた刺激的な飲み物である(a stimulating liquor composed of spirits of any kind, sugar, water, and bitters)」という回答が掲載されました。
これが、“カクテル”という言葉の初出とされている歴史的な日なのです。
カクテルの語源と意味
「カクテル(cocktail)」という言葉の語源には諸説あります。代表的なものは以下の通りです。
- 闘鶏(コックファイト)由来説
- 鶏の尻尾(cock’s tail)のように華やかで刺激的な飲み物、という意味で呼ばれたという説。
- 混ぜ物(ミックス)説
- 異なる酒を“尻尾(tail)”のように混ぜる(cocking)という調合方法に由来する説。
- 装飾説
- ドリンクに刺すカラフルな羽飾り(カクテール)をイメージした語源説。
どれが正解かは今もわかっていませんが、どの説もカクテルが美しさと遊び心を持つ飲み物であることを物語っています。
歴史から見たカクテルの発展
カクテル文化は、アメリカで発展し、禁酒法時代(1920〜1933年)にさらに多様化しました。
密造酒の荒い風味を和らげるために、果汁や香草、砂糖を混ぜた工夫が広まり、今日の豊かなバリエーションに繋がっています。
その後、世界中のバー文化に受け入れられ、日本でも戦後から本格的なバーが登場。今では自宅で楽しむ“おうちカクテル”も人気です。
カクテルの日におすすめの楽しみ方
5月13日は、「カクテルってどんなもの?」とあらためて知るきっかけになる日。
イベントに参加しなくても、日常の中で静かに楽しむ方法はたくさんあります。
- カクテルの知識を深める
- 自宅で作れる定番カクテルを調べてみる
- バーテンダーの歴史や技法を学ぶ
- お気に入りの1杯を見つける
- 甘め、辛口、爽やか、重厚など、自分の好みを探してみる
- ノンアルコールカクテル(モクテル)もおすすめ
- カクテルと文化を味わう
- 映画やドラマに登場する名カクテルを再現してみる
- 小説や漫画に登場するカクテルの意味を考えてみる
まとめ:カクテルの日は、“知る”だけでも価値がある
5月13日は、「カクテル」という言葉が公式に記録された記念すべき日。
歴史や語源を知ることで、いつもの1杯がより深く、楽しく感じられるはずです。
- カクテルの日=1806年5月13日にアメリカの新聞でカクテルが定義された日
- 語源は不明だが、美しさ・多様性・遊び心が共通テーマ
- 知識を深めて“文化としてのカクテル”を味わうきっかけにぴったりな日
静かにグラスを傾けながら、200年以上前のアメリカの一文に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?