ポーカーといえば、世界中で親しまれているカードゲーム。戦略性と心理戦のスリル、そしてギャンブル性をあわせ持ち、テレビや映画でもおなじみです。でも、そもそもポーカーってどこから来たゲームなのでしょう？今回は、ポーカーの起源から日本への伝来、現代に至るまでの歴史をわかりやすく解説します。
結論：ポーカーは古代ペルシャのゲームが起源で、フランスを経てアメリカで発展
現在のポーカーは、古代ペルシャのカードゲーム「ナス」にルーツがあるとされ、その後ヨーロッパ各地で似たゲームに姿を変え、19世紀アメリカで現代の形へと進化しました。日本には明治時代以降に伝わり、カジノ解禁議論とともに再注目されています。
古代ペルシャのゲーム「ナス」が原型
ポーカーのルーツとされるのが、古代ペルシャの「ナス（As-Nas）」というカードゲーム。20枚ほどのカードを使い、手札の役と賭けによって勝敗を決めるスタイルは、現代のポーカーにも通じるものがあります。
フランスの「ポケ」やドイツの「ポッヘン」へと発展
17世紀には、ペルシャのカードゲームがヨーロッパに伝わり、フランスでは「ポケ（poque）」、ドイツでは「ポッヘン（pochen）」として発展します。これらのゲームにはすでに「ブラフ（はったり）」の要素があり、現代のポーカーの重要な要素が含まれていました。
アメリカで近代ポーカーに進化
ポーカーという名称が定着したのは、19世紀のアメリカです。移民や開拓者によって広まり、特にミシシッピ川の蒸気船での娯楽として大流行しました。ここで「ドローポーカー」や「スタッドポーカー」といった現在のバリエーションが誕生しました。
また、ギャンブル文化と密接に結びついたポーカーは、勝負の駆け引きがより高度になり、単なる運任せのゲームではなく「技術と心理のゲーム」として評価されるようになります。
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日本への伝来は明治期以降
日本にポーカーが伝わったのは、明治時代以降と考えられています。横浜や神戸などの外国人居留地で西洋文化が浸透する中、外国人の社交場でポーカーも紹介されました。
しかし、日本では公営競技以外の賭博が法律で制限されていたため、長らく「表舞台」には出られませんでした。戦後は娯楽として認識されるようになり、家庭用トランプや仲間内での遊びとして定着していきました。
現代ポーカーと世界的ブーム
1970年には、ラスベガスで「ワールドシリーズ・オブ・ポーカー（WSOP）」が初開催され、以後世界中のプロ・アマ問わず参加する大会として拡大。インターネットの普及により、オンラインポーカーが登場し、より多くの人が楽しめるようになりました。
現在では「マインドスポーツ」として認知されることもあり、eスポーツの一種として見る声もあります。日本国内でもイベントや大会が開かれるようになり、健全な娯楽として再評価されています。
まとめ
ポーカーは、古代ペルシャのゲームに始まり、ヨーロッパを経てアメリカで進化した、長い歴史を持つカードゲームです。単なるギャンブルではなく、戦略性と心理戦の要素が強く、多くの人を魅了し続けてきました。
日本でもカジノ解禁の流れやマインドスポーツへの理解の高まりとともに、ポーカーへの関心は再び高まっています。遊び方やルールを知れば、きっとその奥深さにハマってしまうことでしょう。
