はじめに
冬の降水には「ひょう」「みぞれ」「あられ」があります。同じ固体の降水なのに、なぜ違う名前なのでしょうか?それぞれの特徴と違いを解説します。
大きさの順番
- 大:ひょう(5mm以上)
- 中:あられ(5mm未満)
- 小:みぞれ(雨と雪の混合)
それぞれの特徴
ひょう
ひょうは主に春から秋にかけて発生し、特に5月から7月に多く見られます。大きさは5mm以上で、時には数センチに達することもあります。
- 大きな氷の塊
- 透明または半透明
- 雷雨と一緒に降ることが多い
あられ
あられには2種類あります:
- 雪あられ:白く不透明で、地面で割れやすい
- 氷あられ:半透明で、地面ではずむ
- 大きさは5mm未満
- 主に冬に降る
みぞれ
- 雨と雪が混ざった状態
- 水分を多く含む
- 気温が0度前後の時に発生
- べちゃべちゃした感じ
発生する条件
ひょう
- 上空の強い上昇気流
- 積乱雲の発生
- 気温差が大きい時
あられ
- 寒気の影響
- 上空が十分に冷えている
- 冬型の気圧配置
みぞれ
- 気温が0度前後
- 雪が途中で溶ける
- 雨と雪の境界温度帯
降る季節
- ひょう:主に5月から7月
- あられ:主に冬
- みぞれ:冬から春先
見分け方のポイント
- 大きさを見る
- 透明度を確認
- 音を聞く
- 季節を考える
注意が必要な点
- ひょうは農作物に被害を与えることがある
- みぞれは路面を滑りやすくする
- あられは積もると歩きにくい
まとめ
ひょう、あられ、みぞれは、大きさだけでなく、発生条件や季節も異なります。大きさの順は「ひょう>あられ>みぞれ」となり、それぞれ特徴的な性質を持っています。
これらの違いを知ることで、天気予報をより深く理解し、適切な対策を取ることができます。