ひょう、みぞれ、あられは何が違う?大きい順や特徴をわかりやすく解説

あられ

冬になると、「ひょう」「みぞれ」「あられ」といった固体の降水が天気予報に登場します。名前が違うけれど、全部“氷の粒”に見える…そう思ったことはありませんか?この記事では、それぞれの違いを大きさ・性質・発生条件の観点から、わかりやすく解説します。

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結論:大きさと性質で区別される

まずは3つの違いをシンプルにまとめてみましょう。

  1. ひょう:5mm以上の氷の塊。春〜夏の雷雨と一緒に降ることが多く、農作物や車に被害を与えることも。
  2. あられ:5mm未満の小さな氷の粒。主に冬に降り、雪あられ・氷あられに分かれる。
  3. みぞれ:雨と雪が混ざった降水。気温0度前後で起こりやすく、ぬれて冷たい。
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ひょうの特徴と注意点

ひょうは積乱雲の発達によって生まれます。上空の強い上昇気流で何度も凍りながら成長し、最終的に5mm以上の大きな氷の塊として地上に落下します。梅雨入り前後の5月〜7月にかけて多く観測されます。

  • 強風で飛ばされやすく、窓ガラスを割ることも
  • 雷とセットで発生しやすい
  • 田畑や果樹への被害が深刻になることも

あられの特徴と分類

あられは冬によく見られる氷の粒です。以下の2種類があります。

  • 雪あられ:白くて柔らかい、地面に当たると壊れやすい
  • 氷あられ:やや固めで弾むような感触

いずれも5mm未満で、地面に積もると歩行に注意が必要です。

冬の天気現象に関心がある方は、あられが発生しやすい【冬の寒気や気温の科学】をまとめた「冬はなぜ寒い?寒さの科学と快適に過ごすための知恵をやさしく解説」もご覧ください。

みぞれの正体とは?

みぞれは、地上の気温が0度前後の時、雪が途中で溶けかけて降ってくる現象です。べちゃっとした触感が特徴で、服や地面がぬれやすくなります。

  • 車道や歩道の凍結に注意
  • 濡れて冷えるため、防寒対策が重要

【冬の乾きにくさ】や【暖房活用】が気になる方には、「冬の洗濯物は外干しと室内干しどっちが乾く?暖房の活用法とそれぞれのメリット・デメリットを徹底解説」もおすすめです。

見分け方のポイント

  • 大きさが5mm以上 → ひょう
  • 白っぽくて壊れやすい → 雪あられ
  • 半透明で弾む → 氷あられ
  • 雨っぽく濡れる → みぞれ

音の違いも手がかりになります。ひょうはバチバチと大きな音を立てて降り、あられはパラパラ、みぞれはサラサラと降ります。

季節と発生条件の違い

種類季節発生条件
ひょう主に5〜7月積乱雲・強い上昇気流
あられ主に冬寒気・冬型気圧配置
みぞれ冬〜春先気温0度前後の湿潤な空気

気象現象と暮らしの関係

天気を正しく理解することは、防災や日常生活の快適さに直結します。たとえば【冬の乾燥】が気になる方には「冬はなぜこんなに乾燥するの?科学的な仕組みと対策をわかりやすく解説!」の記事もおすすめです。

まとめ

ひょう・あられ・みぞれはすべて氷を含む降水現象ですが、それぞれ明確な違いがあります。特にひょうは被害を伴うことがあるため、予報で見かけた際は注意が必要です。

冬の空を見上げた時、その降水がどれに当たるのかを見分けられると、ちょっとした気象マスターになれるかもしれません。

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