暑い季節になると、ついつい手が伸びてしまうアイスクリーム。
でもその歴史やルーツについて、意外と知らない人は多いのではないでしょうか?
実はアイスクリームの歴史はとても古く、世界のさまざまな場所で少しずつ発展してきました。
この記事では、アイスクリームの起源から、現代のスタイルの誕生、日本への伝来と普及の経緯までをわかりやすく解説します。
アイスクリームの起源はどこ?
アイスクリームの起源は、紀元前の中国や古代ローマにまで遡ると言われています。
- 中国では、雪や氷に果物や蜂蜜を混ぜた冷たいデザートが貴族の間で食されていました。
- ローマ帝国時代には、皇帝ネロが山から雪を運ばせ、果汁や果物を混ぜて楽しんでいたという逸話も残っています。
ただし、これらはあくまで「冷たい甘味」の先祖的存在であり、
乳製品を使って凍らせたクリーミーな現代のアイスクリームとは製法がまったく異なります。
それでも、「冷たさを楽しむ贅沢なスイーツ文化」のルーツとして、重要な位置づけとされています。
現代アイスクリームの発祥はイタリア
現在のような乳製品ベースのアイスクリームが誕生したのは、16世紀のイタリアとされています。
とくに有名なのが、カテリーナ・デ・メディチにまつわる逸話です。
1533年、カテリーナがフランス王アンリ2世に嫁いだ際、イタリアから冷菓のレシピを持ち込み、
これがフランス宮廷に伝わり、上流階級を中心にアイスクリーム文化が広がっていきました。
その後、17〜18世紀にはヨーロッパ各国に伝播し、
アイスクリームは「高級デザート」としての地位を確立していきます。
日本にアイスクリームが伝わったのはいつ?
日本でアイスクリームに関する記録が残っている最初の出来事は、1860年(万延元年)です。
この年、日米修好通商条約の批准のために咸臨丸でアメリカ・サンフランシスコに渡った勝海舟や福澤諭吉らが、
現地でアイスクリームを初めて食べたという記録が残っています。
これが「日本人が初めてアイスクリームに触れた瞬間」とされています。
その後、1869年に町田房蔵(まちだ ふさぞう)という人物が、横浜・馬車道通りに「氷水屋」を開業。
ここで日本初の市販アイスクリーム「アイスクリン(あいすくりん)」が誕生しました。
- 材料は卵、牛乳、砂糖を使ったシンプルなレシピ。
- 当時は大変な高級品で、庶民の口にはなかなか届きませんでした。
明治時代〜戦後の普及
- 1919年:森永製菓(現・森永乳業)がアイスクリーム製造を開始
- 1925年:明治乳業も市場に参入
- 戦後:アメリカ文化の流入と冷蔵技術の普及により、大衆化が進む
これらの流れにより、アイスクリームは「特別なもの」から「日常の夏のおやつ」へと変化していきました。
歴史に思いを馳せながら味わいたいアイス:ハーゲンダッツ
アイスクリームの長い歴史に触れたところで、
「今、食べるならどんなアイスがいいか?」という方におすすめなのがこちら:
- 創業:1961年 アメリカ・ニューヨーク
- 素材:世界各地から厳選されたナチュラルな材料
- 口溶け:滑らかでコクのある味わい
- 内容:バニラ・ストロベリー・グリーンティーなど6種セット
1個あたりのサイズがちょうどよく、
「満足感がありながらカロリーを抑えられる」という点でも人気です。
自分へのご褒美はもちろん、冷凍配送対応なので夏のギフトにもぴったりです。
まとめ
アイスクリームの歴史を振り返ると:
- 起源は紀元前の中国や古代ローマ
- 現代型のクリーミーなアイスは16世紀のイタリア発祥
- 日本には1860年の咸臨丸で初体験、1869年に「氷水屋」で初の市販化
- 明治・大正・昭和を経て、大衆の定番スイーツに
今や、私たちの生活にすっかり溶け込んでいるアイスクリーム。
その一口の背景には、何世紀にもわたる文化と工夫の積み重ねがあります。
今年の夏は、そんな歴史にも想いを馳せながら、冷たい幸せを楽しんでみてはいかがでしょうか。