暑い夏に食べたくなる冷たいスイーツといえば、やっぱりジェラート。
でもふと疑問に思いませんか?「ジェラートって、どこで生まれたの?」「アイスクリームと何が違うの?」と。
実はジェラートは、見た目は似ていても、起源も成分も味わい方もアイスクリームとはまったく異なる奥深いデザートなんです。
この記事では、
- ジェラートの起源と誕生の地
- 日本に伝わった時期と背景
- アイスクリームとの明確な違い
- ジェラートのおすすめ商品
を、わかりやすくご紹介します。
結論:ジェラートは古代ローマ由来、16世紀のイタリアで本格誕生
- 「冷たい甘味」としてのルーツは古代ローマ
- 今のような乳製品ベースのジェラートが生まれたのは16世紀のイタリア
- 1980年代に日本に本格上陸
- アイスクリームと比べて脂肪分が少なく、空気量が少ないため濃厚な味わい
では、具体的な歴史から見ていきましょう。
ジェラートのルーツは古代ローマの「冷菓文化」
ジェラートの起源は、古代ローマ時代の冷たいデザート文化にさかのぼります。
当時のローマ貴族は、山から運んだ雪や氷に、果物やワインを加えて楽しむ氷菓子を食べていたとされます。
これが、ジェラートやアイスクリームの祖先にあたる「冷たい甘味」の始まりです。
16世紀のイタリアで“ジェラート”が誕生
本格的なジェラートの原型が生まれたのは、16世紀のフィレンツェ。
1565年、メディチ家の宮廷料理人が開いた晩餐会で、ミルク・砂糖・卵・フルーツを混ぜて氷で冷やした冷菓が登場しました。これが現在のジェラートのはじまりです。
その後、ジェラートはイタリア各地に広まり、地域ごとの食材や技法で多彩なフレーバーが誕生。
18世紀にはイタリア系移民とともに、ヨーロッパ各地に伝わっていきました。
現代アイスクリームのルーツも、実はこの時代のイタリアにあります。
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日本へのジェラートの伝来は1980年代以降
意外かもしれませんが、ジェラートが日本で知られるようになったのは比較的最近のこと。
1980年代:直輸入で話題に
1980年代、イタリアから本格的なジェラートマシンや材料を輸入した専門店が登場し、少しずつ人気を集めました。
1990年代以降:国産化と進化
1990年代には、日本国内でも本格的なジェラートの製造が開始。
日本人の味覚に合わせた抹茶・黒ごま・きなこなどのフレーバーが開発され、ジェラートは徐々に定着していきました。
今では、北海道から沖縄まで全国にジェラート専門店があり、日本の“夏の風物詩”のひとつになっています。
ジェラートとアイスクリームの違いとは?
見た目は似ていても、ジェラートとアイスクリームには以下のような違いがあります。
項目 | ジェラート | アイスクリーム |
---|---|---|
空気含有量 | 少ない(約20〜30%) | 多い(約50〜100%) |
脂肪分 | 低め(4〜8%) | 高め(8%以上) |
温度 | 高め(-12℃前後)で提供 | 低め(-18℃以下)で保存 |
食感 | ねっとり・濃厚 | ふんわり・軽やか |
素材の味 | ダイレクトに伝わる | やや加工された風味 |
つまり、ジェラートは素材の味わいが強く感じられる、ヘルシーで濃厚なスイーツなんです。
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本場の製法と日本の素材を融合させた、絶品ジェラートをご紹介します。
- イタリア伝統のレシピを守る職人仕込み
- 香川県産の素材や旬の果物をたっぷり使用
- 「とろける生感」がまさに本物のジェラート体験
自宅で楽しむだけでなく、夏のギフトにもぴったりなセットです。
まとめ:ジェラートは“味わいと文化”が詰まった贅沢スイーツ
- 起源:古代ローマの氷菓子がルーツ
- 誕生:16世紀イタリア、メディチ家の宮廷で本格化
- 日本上陸:1980年代、専門店の登場がきっかけ
- 特徴:低脂肪・低空気量・高めの温度で濃厚な味わい
ジェラートは、単なる「冷たいおやつ」ではなく、歴史と文化、そして素材の魅力が詰まったスイーツです。
この夏は、そんなジェラートをゆっくり味わいながら、ひとときの涼を楽しんでみてはいかがでしょうか?