フィンランドは、銃の所持率が高いことで知られています。実際、人口あたりの銃の所持率は世界でも上位に位置しています。しかし、なぜフィンランドの銃の所持率が高いのでしょうか?また、他の国と比べてどのような特徴があるのでしょうか?この記事では、フィンランドの銃事情について詳しく解説します。
フィンランドの銃の所持率
スモール・アームズ・サーベイ(Small Arms Survey)の最新データによると、フィンランドの人口100人あたりの民間銃器所持数は西ヨーロッパではオーストリア、ノルウェーに次いで3番目に高い水準にあります。世界全体でも14番目の位置にランクされています。これは、ヨーロッパ諸国の中では非常に高い部類に入ります。
フィンランドの銃の所持率が高い理由
フィンランドの銃の所持率が高い主な理由は以下の通りです。
- 狩猟の人気:フィンランドでは狩猟が一般的な趣味であり、多くの人が銃を所持しています。
- 射撃競技の盛んさ:射撃競技がスポーツとして広く親しまれており、銃の所持につながっています。
- 歴史的背景:フィンランドは長らくロシアの支配下にあり、独立後も厳しい安全保障環境に置かれてきました。このため、国民の間に銃を持つことへの抵抗感が少ないとされています。
他国との比較
世界の銃の所持率ランキングを見ると、アメリカが断トツの1位で、人口100人あたり120.5丁の銃を保有しています。それ以外の国では、2位のイエメン(52.8丁)、3位のセルビア(39.1丁)などが続きます。フィンランドは、これらの国に比べると銃の所持率は低いものの、ヨーロッパの中では群を抜いて高い水準にあります。
ちなみに日本の銃の所持率は世界最低レベルで、人口100人あたりわずか0.3丁です。例えばドイツ(19.6丁)やオーストラリア(14.5丁)と比べると圧倒的ですね。
まとめ
フィンランドの銃の所持率が高い理由は、狩猟や射撃競技の人気、歴史的背景など、様々な要因が複合的に作用していると考えられます。ただし、フィンランドの銃規制は厳しく、また、銃を使った犯罪率も低いことから、単純に銃の所持率だけでその国の治安を判断することはできません。