まぶしい日差しの中で車を運転していると、「サングラスがあったらいいな」と思うことがありますよね。
でも、サングラスにはグレーやブラウン、ブルーやイエローなどさまざまな色があり、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう人も多いはず。
この記事では、運転に適したサングラスの色はどれか?を、視界の見やすさ、安全性、目の疲れにくさ、そして法的・実用的な観点から、わかりやすく解説します。
結論:運転には「グレー系」「ブラウン系」のレンズカラーが最適
日中の運転では、グレー系かブラウン系のサングラスがもっともバランスがよく、安全性・快適性ともに優れています。
グレー系
- 色の変化が少なく、自然な視界が保てる
- 景色の色や信号の色がそのまま見える
- 明るさだけをしっかり抑えてくれる
- 安全性重視派におすすめ
ブラウン系(アンバーカラー)
- 青白い光(紫外線やブルーライト)を軽減
- コントラストが上がって、物の輪郭が見えやすくなる
- 曇天や夕暮れ時にも見やすい
- 長時間の運転で目が疲れやすい人におすすめ
どちらもJIS規格や偏光機能付きの製品を選ぶことで、より快適に運転できます。
濃すぎるサングラスは違反になることもある?
日本の法律では「サングラスの着用自体」を禁じているわけではありませんが、視界を著しく妨げる場合には安全運転義務違反に問われる可能性があります。
- 特に透過率10%以下のレンズは、日中でも暗く感じることがあり注意が必要です。
- 夜間や悪天候時に使用すると、信号や歩行者の発見が遅れ、事故につながる危険性もあります。
目安としては、可視光線透過率20〜30%程度が日中運転に適した濃さですが、あくまで「晴天時」の目安であり、天候や時間帯によって使い分ける意識が大切です。
可視光線透過率とシーン別おすすめレンズ
使用シーン | 推奨される透過率 | コメント |
---|---|---|
晴天の昼間 | 20〜30% | 日差しをしっかりカットでき、視認性も良好 |
曇りや夕方 | 30〜50% | 暗くなりすぎないようにやや薄めが安心 |
夜間・雨天 | 75%以上 | 基本的には裸眼が推奨されるが、必要なら極薄のクリアタイプを |
偏光レンズは運転に効果的?
日中の運転でサングラスを使うなら、偏光(へんこう)レンズは非常に効果的です。
- フロントガラスや路面、ボンネットの反射光(ギラつき)をカット
- 雨上がりやトンネル出口の強いまぶしさにも対応
- 水たまりやオイル膜など危険箇所も視認しやすくなる
ただし、液晶画面(ナビ・メーター・HUD)との相性に注意が必要です。
液晶も偏光フィルムで表示されているため、レンズの偏光軸と干渉すると「画面が真っ黒に見える」「表示が薄くなる」といった現象が起こります。
➡ 購入前には実際の車内で試着するのがベストです。
薄いイエローは夜間に使えるの?
夜間やトンネルでのサングラス使用は、基本的には避けるべきです。
一部では「イエローレンズは夜間のコントラストを上げる」とも言われますが、
- 信号の色識別が難しくなる可能性
- JIS規格で運転用に推奨される夜間レンズは「視感透過率75%以上」
などの理由から、夜間は基本的に裸眼、必要なら透明な保護用クリアレンズが安全です。
イエローが有効とされるのは、スキーや射撃などの特定条件下が多く、車の運転には向いていません。
運転に不向きな色は?
反対に、以下のようなカラーは運転には不向きです。
濃いブルーやピンク、強いミラー加工
- 色彩の判断がしづらく、信号やブレーキランプが見えにくい
- 路面の段差や車線、標識の視認性が低下
- 強い反射でかえって視界が乱れることも
ファッション性は高くても、安全運転には不向きなので、運転時は避けましょう。
まとめ
- 車の運転には「グレー系」または「ブラウン系」のレンズが最も適している
- 可視光線透過率は20〜30%が目安。ただし天候や時間帯に応じて使い分けが重要
- 偏光レンズは反射を軽減して便利だが、ナビや液晶との相性には注意
- 夜間・トンネルでのサングラスは基本NG。透明レンズや裸眼が安全
- サングラスは安全運転のための“道具”。視界の確保を最優先に選ぼう