みなさん、こんにちは。今日は、ちょっと難しそうな言葉「荼毘に付す(だびにふす)」について、わかりやすく説明していきます。
1. 「荼毘に付す」ってどういう意味?
「荼毘に付す」という言葉は、亡くなった人のからだを火で燃やすことを意味します。簡単に言うと、「お葬式で遺体を火葬すること」です。
2. なぜ「荼毘」という言葉を使うの?
「荼毘(だび)」は、もともとサンスクリット語(古代インドの言葉)で「燃やす」「燃え尽きる」「消滅する」という意味です。仏教と一緒に日本に伝わってきた言葉なんです。この言葉には、亡くなった人の体は燃えてなくなっても、魂は安らかに天国へ行けますようにという願いが込められています。
3. どんな時に使う言葉なの?
この言葉は、主に次のような場面で使われます:
- 新聞やテレビのニュースで、有名な人が亡くなったときの報道
- 歴史の本や物語の中で、昔の人の葬式について書くとき
- お寺の人や、お葬式に関わる人が話すとき
4. 「荼毘に付す」の使い方の例
例えば、こんな風に使います:
- 「作家の○○さんは、昨日家族に見守られながら荼毘に付された。多くの人が故人の功績を偲んでいます。」
- 「昔の武士は、戦いで亡くなった仲間を荼毘に付すことがあった。これは、故人の霊が安らかに眠れるようにとの願いを込めて行われたと考えられています。」
5. 日本での火葬について
日本では、多くの場合、亡くなった方の遺体は火葬され、お骨として家族のもとに戻ります。これを「お骨にする」とも言います。火葬が選ばれる理由には、衛生面や土地の有効活用といった理由もあります。
火葬の簡単な流れは次のようになります:
- 火葬場に遺体を運ぶ
- 炉の中で遺体を燃やす(約1〜2時間)
- 冷めたお骨を拾う(骨上げ)
- 骨壷に入れて持ち帰る
6. 世界の様々な葬送の仕方
世界には様々な文化や宗教があり、葬送の仕方も違います:
- 土葬(土の中に埋める):キリスト教やイスラム教で多く見られます
- 水葬(川や海に流す):ヒンドゥー教の一部で行われています
- 鳥葬(鳥に食べてもらう):チベット仏教の一部で行われています
7. 気をつけること
「荼毘に付す」は、とても丁寧で少し古風な言い方です。普段の会話ではあまり使いません。亡くなった人のことを話すときは、「火葬する」や「お葬式をする」という言い方のほうが一般的です。
まとめ
「荼毘に付す」は、亡くなった人を火葬することを表す言葉です。主にニュースや本の中で使われる少し格式高い表現です。この言葉を知ることで、ニュースや本をより深く理解できるようになりますね。
大切なのは言葉の意味だけでなく、亡くなった人やその家族の気持ちを思いやることです。誰かが亡くなったという話を聞いたら、故人を偲び、悲しんでいる人の気持ちに寄り添ってみてください。そうすることで、みんなの心がもっと優しくなれると思います。