こんにちは。5年前の大型台風で被災し、3日間の停電を経験しました。その時の苦労と学びから、台風への備えについてお話ししたいと思います。
あの時は本当に大変でした。真っ暗な中、家族と寄り添いながらろうそくの明かりで過ごした日々は、今でも鮮明に覚えています。冷蔵庫が使えず、食べ物を腐らせてしまったことや、スマートフォンの充電切れで情報が得られなくなった不安は、今でも心に残っています。
この経験から、「備えあれば憂いなし」の大切さを痛感しました。専門家ではありませんが、実際に経験した者として、台風時に懸念されることと、私が必要だと感じた備えについて詳しくご紹介します。みなさんも、明日は我が身と思って、一緒に備えていきましょう!
1. 台風時に懸念されること
台風が接近すると、様々な危険が私たちの生活を脅かします。私が実際に経験し、特に懸念すべきだと感じた点は以下の通りです:
停電
強風で電線が切れたり、電柱が倒れたりすることで、広範囲で停電が発生する可能性があります。私の経験した停電では、夜の暗さと情報遮断の不安が本当に辛かったです。電気の大切さを身にしみて感じました。
断水
停電に伴い、水道ポンプが止まることで断水が起こることがあります。また、土砂崩れなどで水道管が破損すると、長期間の断水になる恐れもあります。トイレが使えなくなるのが特に困りました。
通信障害
携帯電話の基地局が停電したり、回線が混雑したりすることで、通信が困難になる可能性があります。情報収集や安否確認に支障をきたす恐れがあります。家族と連絡が取れなくなる不安は、想像以上に大きいものでした。
建物や家財の損壊
強風によって屋根瓦が飛んだり、窓ガラスが割れたりする可能性があります。また、大雨による浸水や土砂崩れのリスクもあります。幸い我が家は大丈夫でしたが、近所では窓ガラスが割れて、雨が吹き込んだ家もありました。
外出困難
公共交通機関が停止したり、道路が冠水したりすることで、外出が困難になる可能性があります。食料や日用品の調達が難しくなるかもしれません。スーパーに行けずに困った経験は、私にもあります。
2. 台風への備え:私が必要だと感じた防災グッズと対策
これらの懸念に対して、私が実際に役立った、あるいはあれば良かったと感じた防災グッズと対策をまとめました。
非常用食料と飲料水
最低3日分、できれば1週間分の食料と水を備蓄しましょう。私の場合、以下のものを用意しています:
- ペットボトルの水(1人1日3リットルを目安に)
- レトルト食品やカップ麺
- 乾パンやクラッカー
- 缶詰(果物や魚など)
水は必ず必要になるため絶対に確保しておきましょう。
乾パンも長期保存ができるので無駄になりません。期限が近くなってきたらオヤツとして食べましょう。
長期保存できるパックご飯もおすすめです。
こちらは温めなくても美味しく食べられるカレーです。非常時に必ず役に立つでしょう。
実は、最初のうちは食べ慣れない非常食にストレスを感じたものです。今では少し贅沢な缶詰や、家族の好きなお菓子も少し入れるようにしています。災害時こそ、心の栄養も大切だと気づきました。
ちなみにカップ麺やレトルト食品は飽きやすいのでコーンなどの野菜類の缶詰があるとかなり飽きが和らぎますよ。
携帯ラジオと予備電池
停電時の情報源として、電池式のラジオは必須です。スマートフォンの充電が切れても使えるので安心です。私は昔ながらの小型ラジオを愛用していますが、最近は手回し充電タイプもあるそうです。
懐中電灯とランタン
停電に備えて、複数の照明器具を用意しましょう。電池式のものと、手回し充電式のものを組み合わせると良いでしょう。我が家では、停電時に家族で集まれるようにリビングに大きめのランタンを置いています。ちょっとしたキャンプ気分で、子供たちも喜んでいます。
モバイルバッテリーとソーラーパネル
スマートフォンやタブレットなどの通信機器は、災害時の情報収集や連絡に不可欠です。これらの機器の電源確保のために、以下の準備をお勧めします:
モバイルバッテリー
- 大容量(10,000mAh以上)のモバイルバッテリーを用意しましょう。
- 複数の機器を充電できるよう、2〜3個準備するのが理想的です。
- 普段から充電状態を維持し、いつでも使用できる状態にしておきましょう。
私は以前、充電し忘れて使えなかった苦い経験があります。今では、外出時にも必ず1つ持ち歩くようにしています。
ソーラーパネル充電器
- 長期の停電に備えて、ソーラーパネル充電器も準備しておくと安心です。
- 晴れ間を利用して充電できるので、電力供給が途絶えた状況でも持続的に機器を使用できます。
- 折りたたみ式や軽量タイプを選ぶと、避難時にも持ち運びやすいです。
- USB出力付きのものを選べば、直接スマートフォンを充電することも可能です。
上は大容量ソーラーパネルなので長期間の被災に大変便利です。
こちらは小型のもので、持ち運びにも便利です。
使用上の注意点
- ソーラーパネルは天候に左右されるため、晴れの日のうちに充電しておくことが重要です。
- モバイルバッテリーとソーラーパネルを組み合わせて使用すると、より効果的に電力を確保できます。
- モバイルバッテリーにソーラーパネルが直接くっついている製品もありますが、これらはおすすめできません。モバイルバッテリー自体が熱に弱いため、直射日光下での使用で性能が劣化したり、最悪の場合発火の危険性があります。
- 別々の製品を組み合わせて使用し、モバイルバッテリーは日陰や涼しい場所に置いて充電するのが安全です。
実は私も最初は一体型の製品を使っていましたが、夏の暑い日に使ったら、バッテリーが膨らんでしまったことがあります。ヒヤッとした経験でした。安全第一で、別々の製品を使うことをお勧めします。
これらのデバイスを適切に活用することで、長期の停電時でも通信手段を確保し、最新の情報にアクセスし続けることができます。
救急セット
怪我に備えて、基本的な救急用品を用意しましょう。絆創膏、消毒液、包帯などが最低限必要です。私の場合、家族それぞれの常備薬も一緒に入れています。災害時は思わぬケガや体調不良になることもあるので、万全の準備が安心につながります。
簡易トイレ
断水時に備えて、簡易トイレを用意しておくと安心です。水を使わずに処理できるタイプが便利です。正直、最初は「こんなの本当に必要?」と思っていましたが、実際に使ってみると、その便利さに驚きました。特に小さな子供がいる家庭には、強くおすすめします。
現金
停電時はATMやクレジットカードが使えない可能性があります。ある程度の現金(1万円程度)を用意しておきましょう。私は、財布とは別に防水ケースに入れて保管しています。「備えあれば憂いなし」ですからね。
3. 台風接近時の具体的な対策
防災グッズの準備に加えて、台風接近時には以下の対策を取ることをお勧めします:
家の周りの点検と片付け
- ベランダや庭の植木鉢、自転車などを室内に移動する
- 雨戸やシャッターを閉める
- 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
これらの作業、面倒くさいと思われるかもしれません。でも、近所で飛んできた植木鉢が車を直撃したのを見てからは、私も必ず行うようになりました。安全第一です!
避難場所の確認
自治体が指定する避難所の場所と経路を事前に確認しておきましょう。ハザードマップも必ずチェックしてください。私は家族で実際に避難所まで歩いてみる「避難訓練」をしています。子供たちは少し不満そうでしたが、「もしもの時のため」と説明すると理解してくれました。
情報収集
テレビ、ラジオ、インターネットなどで最新の気象情報や避難情報を確認しましょう。地域の防災アプリなどもチェックしておくと良いでしょう。私の住む地域には防災無線もありますが、風雨が強いと聞こえづらいこともあります。複数の情報源を持つことが大切だと実感しています。
家族との連絡方法の確認
災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を確認し、家族間で連絡方法を決めておきましょう。我が家では、離れて暮らす両親との間で、定期的に災害用伝言ダイヤルの練習をしています。最初は戸惑いましたが、今では皆スムーズに使えるようになりました。
まとめ
台風への備えは、日頃からの準備が重要です。この記事で紹介した防災グッズを揃え、具体的な対策を講じることで、台風による被害を最小限に抑えることができます。
特に強調したいのは、「情報収集の重要性」と「安全で持続可能な電源確保」です。正確な情報を得ることで、適切なタイミングで避難などの行動を取ることができます。また、モバイルバッテリーとソーラーパネルを適切に組み合わせることで、長期的な停電にも安全に対応できます。
私自身、被災の経験から防災の重要性を痛感しました。でも、完璧な準備をしようとして気負いすぎる必要はありません。できることから少しずつ始めていけば大丈夫です。
日頃から防災意識を高め、家族や地域で話し合いを重ねることが、安全を確保する上で大切です。皆さんも、今日からできることから始めてみてはいかがでしょうか。安全で安心な生活のために、一緒に備えていきましょう。
もし、この記事を読んで「やっぱり備えって大事だな」と思ってもらえたら、私としてはこれ以上の喜びはありません。皆さんの安全を心から願っています。どうぞ、お気をつけて。