「美容室と美容院、どっちが正しいの？」
ふとしたときに迷うこの言葉の違い。日常会話の中で使い分けている人は少ないかもしれませんが、実は微妙なニュアンスの違いがあるんです。
この記事では、「美容室」と「美容院」の言葉の使われ方や歴史的背景、イメージの違いなどをわかりやすく解説します。次にサロンを予約するとき、ちょっとだけ選び方の参考になるかもしれませんよ。
結論：法律上は同じ！でも言葉の選び方に違いがある
まず押さえておきたいのは、美容室と美容院はどちらも法律上は同じ「美容所」という分類になるということ。美容師法で定められた、髪を切ったり染めたりするための施設です。
つまり、「呼び方が違うだけで、機能やサービスは基本的に同じ」なのです。
言葉の由来と時代背景
では、なぜ2種類の言葉が存在しているのでしょうか？
- 美容院：比較的古い言葉で、1950年代以前から一般的に使われていました。語尾の「〜院」は、病院・学院などと同じように「専門の場所」という意味合いを持っています。
- 美容室：1970年代以降に広まった新しい表現。洋風の「〜ルーム」の響きを持ち、当時のファッションや流行に敏感な層から支持されました。
このような言葉の変遷については、曜日はいつ生まれた？その起源と日本への伝来、英語との違いまで徹底解説！ でも、日本語や外来語の影響が解説されています。
イメージで分かれる使い方
実際には、両者の違いはサービス内容ではなく「イメージの違い」によって使い分けられています。
| 言葉 | イメージ |
|---|---|
| 美容室 | モダン・おしゃれ・都会的 |
| 美容院 | 落ち着いた・伝統的・地域密着 |
若い世代は「美容室」を好み、年配層や地方では「美容院」が根強く使われる傾向があります。
美容業界の傾向と店舗の選び方
最近では、美容業界そのものも「美容室」という呼び方を主流にしています。
お店も、自分たちのコンセプトやターゲット層に応じて言葉を使い分けています。
- 「美容室」を名乗る店舗
- 若者向け、トレンド重視、おしゃれ感の強いサロン
- 「美容院」を名乗る店舗
- 幅広い年齢層、地域密着、落ち着いた雰囲気
他にもある呼び方：サロン・美容店・バーバーなど
「美容室」「美容院」以外にも、さまざまな呼び方が存在します：
- ヘアサロン：洋風で高級感ある響き。ブランディングに使われやすい
- 美容店：やや古風な一般名詞
- ヘアメイク：メイクや撮影用スタイリングを含むことが多い
- バーバー：男性向けの理髪店を指す
使い方や対象が異なるため、自分に合った店選びの参考になります。
法律上の定義は共通
どんな呼び方でも、国家資格である美容師免許が必要な点は同じです。
- 美容師法第2条において、「美容所」とは美容の業を行う施設とされています
- 美容室も美容院も、この「美容所」に該当
つまり、法律上では呼び方の違いに意味はなく、どちらも同等の資格と設備を持つ必要があるのです。
どちらを選べばいい？店選びのポイント
呼び方にとらわれすぎず、実際にチェックすべきポイントは以下です：
- スタイリストの技術力や実績
- 使用している薬剤や機材の品質
- 店舗の雰囲気やインテリア
- 価格帯やサービス内容
- 口コミや予約のしやすさ
あくまでも「美容室か美容院か」ではなく、「自分に合う店かどうか」が重要です。
まとめ：呼び方よりも体験が大切
「美容室」と「美容院」は言葉こそ違えど、基本的には同じ意味。
違いがあるのは、イメージや世代による印象だけです。
大切なのは、信頼できる技術と心地よい空間があるかどうか。
自分にぴったりのお店を見つけて、気持ちよく髪を整えてくださいね。
