こんにちは!今回は、「実質賃金」について詳しく解説していきたいと思います。最近よくニュースで耳にする「実質賃金が下がっている」という言葉。一体どういう意味なのでしょうか?私自身、最初は「名目賃金」と「実質賃金」の違いがよくわかりませんでした。でも、調べていくうちに少しずつ理解が深まり、日本経済の現状が見えてきました。今回は、私が学んだことを皆さんにもわかりやすくお伝えしたいと思います。
実質賃金とは?
実質賃金とは、物価の変動を考慮した賃金のことを指します。つまり、私たちが実際に商品やサービスを購入できる金額のことです。一方、名目賃金は、物価の変動を考慮していない賃金のことを指します。
例えば、あなたの月給が10万円だとします。去年と比べて月給は変わっていないのに、物価が上がったために、去年買えていたものが今年は買えなくなったとしたら、実質的には賃金が下がったことになります。これが実質賃金の考え方です。
日本の実質賃金はなぜ下がっているの?
日本の実質賃金が下がっている主な理由は、物価上昇と賃金上昇のペースの差にあります。日本銀行の資料によると、2023年の名目賃金は前年比1.2%増加しましたが、物価は3.2%上昇しました(総務省統計局)。つまり、物価上昇のペースに賃金上昇が追いついていないのです。
また、日本の労働生産性の低さも実質賃金の低下に影響しています。労働生産性とは、労働者一人当たりの生産量のことです。日本の労働生産性は、先進国の中では低い水準にあります(独立行政法人 労働政策研究・研修機構「データブック国際労働比較2024」)。生産性が低いと、企業の利益が上がりにくく、賃金の引き上げも難しくなります。
実質賃金の低下が与える影響は?
実質賃金の低下は、私たちの生活に直接影響を与えます。物価が上がっているのに賃金が上がらないということは、私たちの購買力が低下しているということです。つまり、今までと同じ生活を送るためには、より多くのお金が必要になるのです。
また、実質賃金の低下は、消費の低迷にもつながります。消費が減れば、企業の売り上げが減少し、経済全体に悪影響を及ぼします。
まとめ
実質賃金は、物価の変動を考慮した賃金のことで、私たちの実際の購買力を表します。日本の実質賃金が下がっている主な理由は、物価上昇と賃金上昇のペースの差、そして労働生産性の低さにあります。実質賃金の低下は、私たちの生活や経済全体に大きな影響を与えます。
今後、日本経済が持続的に成長していくためには、物価と賃金のバランスを保ちながら、労働生産性を高めていくことが重要だと私は考えます。一人一人が自分の仕事を見直し、効率化を図ることで、少しずつでも生産性を上げていくことができるはずです。同時に、企業や政府も、賃金上昇と生産性向上に向けた取り組みを進めていく必要があるでしょう。
以上が、実質賃金について私なりに調べて考えたことです。少しでも皆さんの理解の助けになれば幸いです。経済の動向から目を離さず、自分にできることを考えていきたいですね。