「戦闘機」「攻撃機」「爆撃機」——名前はよく聞くけれど、何がどう違うの?
軍用機の種類と用途について、3分でスッキリ理解できるようにまとめました。
それぞれの特徴や長所・短所を比較しながら、どんな作戦で使われるのかをわかりやすく解説します。
結論:目的が違えば、設計も性能もまったく違う
- 戦闘機は「敵の航空機を落とす」のが得意
- 攻撃機は「地上の敵を叩く」のが得意
- 爆撃機は「遠くから大量の爆弾で破壊する」のが得意
つまり、それぞれ得意分野がまったく異なるのです。
各機種の特徴と用途を詳しく解説
● 戦闘機(Fighter)
主な用途:空中戦・制空権の確保
戦闘機は、敵の航空機を撃ち落とすことに特化した機体です。
スピードと機動性が命で、ミサイルや機関砲などの武装も強力。
まさに「空の格闘家」。
- 長所
- 高速・高機動で回避性能が高い
- 対空火力が充実している
- レーダー・電子戦装備も進化中
- 短所
- 航続距離が短い(補給や空中給油が必要)
- 対地攻撃力は限定的
● 攻撃機(Attack Aircraft)
主な用途:地上・海上目標の精密攻撃
攻撃機は、戦闘機よりも低速ながら、爆弾やミサイルで敵の施設・戦車・艦船などをピンポイントで破壊します。
地上支援において絶大な威力を発揮します。
- 長所
- 精密な対地・対艦攻撃が可能
- 長距離飛行や低空飛行に強い
- 幅広い兵装を搭載できる
- 短所
- 機動性が低く、敵の戦闘機には弱い
- 対空戦闘には不向き
● 爆撃機(Bomber)
主な用途:長距離・広域への爆撃(戦略攻撃)
爆撃機は、大量の爆弾を搭載し、都市や施設、軍事拠点などを遠方から攻撃するための航空機です。
核兵器を運搬可能な戦略爆撃機も存在します。
- 長所
- 巨大な爆弾搭載量(数十トンも可)
- 数千km離れた敵地を攻撃できる
- 複数の目標を一度に破壊できる
- 短所
- 速度・機動性が劣る
- 迎撃されやすく、防御には別の戦闘機が必要
用途・特徴を比較表で整理
機種 | 主な用途 | 長所 | 短所 |
---|---|---|---|
戦闘機 | 敵航空機の迎撃 | 高速・機動性・対空火力 | 航続距離が短い、対地能力は限定的 |
攻撃機 | 地上・海上攻撃 | 精密攻撃・多様な兵装・比較的長い航続距離 | 対空戦闘に弱く、戦闘機には不向き |
爆撃機 | 遠距離・広域攻撃 | 大量爆装・長距離飛行・戦略的打撃に適する | 低速・回避性能に乏しく、敵の迎撃に弱い |
関連知識:兵器のリアルとフィクションの違い
映画やゲームに登場する兵器は、実際とは少し違うことも多いもの。
「踏んだら爆発する地雷」のように誤解されやすい兵器の実態を知るには、こちらも参考にどうぞ:
👉 映画の「踏んだら爆発」地雷は本当にある?地雷の種類と仕組みを徹底解説!
まとめ
- 戦闘機=空を制す
- 攻撃機=地上を削る
- 爆撃機=遠くから叩く
軍事作戦では、これらの軍用機を目的に応じて組み合わせて使うのが基本。
どれが優れているというよりも、「どの場面に最適か」が重要なのです。
航空機の用途を知ると、ニュースや映画、ゲームがよりリアルに楽しめますよ。