「富士山っていつ噴火するの？」「桜島は日常的に噴いてるけど大丈夫なの？」
そんな不安や疑問を感じたことはありませんか？
日本は世界有数の火山国で、活火山が110を超えるとも言われています。そのなかには、今後噴火する可能性が高いものもあれば、長い静穏期の末に大噴火を起こすリスクを抱える火山もあります。
この記事では、日本にある主要な火山の噴火リスクと、もし噴火したらどんな影響があるのかを、分かりやすく解説します。
富士山｜静かに眠る巨大火山、その時が来たら…
日本の象徴・富士山は1707年の「宝永噴火」以降、300年以上噴火していません。しかしこれは“安全”の証ではなく、“エネルギーをため続けている”とも言えます。
予測される被害：
- 首都圏を含む広範囲での火山灰被害
- 交通機関の停止、特に新幹線・高速道路・空港への影響
- 農作物の損害や水道施設の目詰まり
- 喘息など呼吸器疾患の悪化
「富士山は静かだから安全」と思っている方ほど、ぜひ以下の記事で火山の噴火が「いきなり」に見える仕組みをチェックしてください：
阿蘇山｜世界最大級のカルデラが秘めるエネルギー
熊本県にある阿蘇山は、現在も活動を続ける火山で、カルデラ噴火を繰り返してきた歴史があります。特に数万年単位で繰り返される「破局的噴火」は、九州全域に大きな影響を及ぼす力を持っています。
予測される被害：
- 広範囲の火山灰と火山ガスによる農業被害
- 阿蘇市・熊本市方面への影響
- 溶岩流・火砕流の発生リスク
- 観光産業への打撃
御嶽山｜その美しさの裏に潜む突然の危機
2014年に突如として噴火し、登山者に大きな被害をもたらした御嶽山。事前の兆候が分かりにくかったことから、「いきなり噴火」の象徴として語られるようになりました。
予測される被害：
- 登山客や観光客への影響（噴石・火山弾）
- 火山灰による農業や水質への被害
- 医療・交通機関の一時的マヒ
過去の教訓を踏まえ、現在は観測体制が強化されていますが、やはり早めの退避判断が命を守るカギになります。
桜島｜今も噴き続ける、日本で最も活発な火山
鹿児島県の桜島は、日本で最も活発な火山の一つ。2025年5月にも火口上空3,000mに達する噴煙を伴う噴火が発生しました。日常的に噴火しているからこそ、大きな変化を見逃さない観測が必要とされています。
予測される被害：
- 大量の降灰による農業被害と交通障害
- 噴石や火砕流による直接的被害（2km以内の範囲）
- 観光・交通の一時停止
- 健康への悪影響（呼吸器疾患など）
桜島の最新状況や、山体膨張と噴火の関係については以下で詳しく解説しています：
他にもある「噴火リスクを抱える火山」
ここでは代表的な火山をご紹介しましたが、日本には他にも注意すべき火山が多く存在します。
- 十勝岳（北海道）：1988年以降活発な活動
- 草津白根山（群馬）：2018年に噴火、スキー場で被害
- 雲仙岳（長崎）：1991年の火砕流で大災害を引き起こす
これらの火山についても、定期的な観測と予測が続けられています。
結論｜火山と共に生きるということ
火山は、私たちの暮らしに豊かな恵み（温泉、肥沃な土壌、美しい風景）をもたらす存在である一方、時に大きな災害を引き起こす脅威にもなり得ます。
大切なのは、火山を「正しく恐れる」こと。
どの火山がどの程度危険なのかを知り、日ごろから備えることが命を守る第一歩です。
火山の予測精度と限界、前兆現象についての詳しい解説は以下にまとめています：
