年越しそば、除夜の鐘を聞きながら食べるのは実はNG?「運を切る」本当の意味と、太らないベストなタイミング

年越しそば

「年越しそばって、いつ食べるのが正解なの?」
「除夜の鐘を聞きながら、年が変わる瞬間にすするのが通(ツウ)だよね?」

大晦日の夜、キッチンでそんな会話をしたことはありませんか?
実は、年を越す瞬間(24時ジャスト)にそばを食べているのは、縁起的にはアウトかもしれません。

この記事では、意外と知らない「年越しそばの正しいタイミング」と、その理由である「運を切る」の意味、そして深夜に食べても太らないための小さな工夫を紹介します。

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年越しそばは「年内に食べ終える」のが鉄則

結論から言うと、年越しそばは「12月31日の23時59分までに食べ終える」のが理想とされています。

食べている途中で「あけましておめでとう!」と年をまたいでしまうと、「昨年からの悪い運を、新年まで持ち越してしまう」と考えられているからです。

除夜の鐘がゴーンと鳴り始める頃には、「ごちそうさま」をして、こたつでお茶でも飲んでいるのが、最も縁起の良い過ごし方なのです。

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なぜ「そば」なのか?→切れやすいから

そもそも、なぜ大晦日にそばを食べるのでしょうか?
理由は大きく2つあります。

1. 「今年一年の災厄を断ち切る」

そばは他の麺類に比べて切れやすい特徴があります。そこから「今年一年の苦労や借金、悪い縁をスパッと断ち切る」という願いが込められています。
だからこそ、年をまたいで繋がってしまうのはNGなのです。

2. 「細く長く生きる」

そばのように細く長く、健康長寿でありますようにという願いです。
江戸時代の町人文化から広まったこの風習。実は当時、お寿司やそばは庶民のファストフードとして親しまれていました。
江戸の寿司はファストフードだった!?握り寿司の起源と進化を徹底解説

23時に食べたら太る問題

縁起も大事ですが、現代人にとって切実なのは「カロリー」です。
夕飯(19時頃)を食べた後、23時頃にまたそばを食べたら……正直、胃もたれもするし太ります。

夕飯にしちゃうのが最強

最近のトレンドは、「大晦日の夕飯として年越しそばを食べる」スタイルです。
これなら年をまたぐ心配もありませんし、寝るまでの消化時間も確保できます。

もし「やっぱり夜食として食べたい」という場合は、以下の工夫を取り入れましょう。

カロリーが気になる麺類といえば担々麺もそうですが、実は食べ方次第で健康食にもなります。罪悪感を減らすコツはこちらの記事も参考に。
担々麺は高カロリーだけど実は健康食?カロリー・糖質・ごまの栄養価とヘルシーに食べるコツ

「うどん」じゃダメなの?

「そばアレルギーなんです」
「正直、うどんの方が好き」
そんな方も安心してください。「年越しうどん」も全然アリです。

  • うどんの太さ: 「太く長く」生きる
  • 「運(うん)」がつく: 名前に「ん」がつくので運気が上がる(冬至の「ん」のつく食べ物と同じ発想)

香川県などでは「年明けうどん」としてお正月に食べる習慣もあります。
形式にとらわれず、家族みんなが美味しく食べられるものを選ぶのが、一番の「福」を呼ぶ秘訣です。

FAQ よくある疑問

Q. 具材に決まりはありますか?

A. 特にありませんが、腰が曲がるまで長生きする「海老」、運(ん)がつく「南瓜(なんきん)」、金運を呼ぶ「油揚げ(黄金色)」などが人気です。

Q. 残しちゃったらバチが当たる?

A. 「金運を逃す」と言われることもありますが、無理して食べてお腹を壊しては元も子もありません。最初から少なめに茹でるのがコツです。

まとめ

年越しそばの正解は、「除夜の鐘を聞きながら」ではなく「除夜の鐘を聞く準備をするために食べる」ものでした。

  • 年内に食べ終えて、悪い運を断ち切る
  • 夕飯として食べて、胃腸も休める
  • そばが苦手なら、うどんでもパスタでもOK

今年の年末は、早めにそばを啜(すす)って、のんびりと新年を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか。

参考情報

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