3分でわかる!みどりの日ってどんな日?もともとは昭和天皇の誕生日だった?改称の経緯をわかりやすく解説

みどりの日

毎年5月4日は「みどりの日」。
自然に親しみ、その恩恵に感謝する日として、ゴールデンウィークの一角を担っています。けれどこの祝日、実はもともと昭和天皇の誕生日(4月29日)だったことをご存じでしょうか?

この記事では、「みどりの日」の意味や歴史、そして「昭和の日」との関係について、わかりやすく解説します。

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みどりの日はいつから始まった?

「みどりの日」が初めて登場したのは1989年。昭和天皇が崩御されたことを受け、それまで「天皇誕生日」として親しまれていた4月29日が「みどりの日」に改称されました。

なぜこのような改称が行われたのかというと、天皇の誕生日をそのまま祝日として残すことに、社会的・政治的な議論があったためです。昭和という時代には、戦争の記憶など、さまざまな評価があるからです。

そこで、昭和天皇が生物学者として自然を深く愛したことにちなみ、「自然に親しみ、その恩恵に感謝する日」として、「みどりの日」という新しい名前が採用されました。

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昭和天皇と「みどり」の関係

昭和天皇は、生物分類学に熱心に取り組んだ科学者としても知られています。特に海洋生物や植物に関心が深く、生涯を通じて自然観察を続けていたほど。

そのため、「みどりの日」という名前には、「天皇個人を直接讃えるのではなく、自然への敬意という普遍的な価値に置き換える」という意味が込められていたのです。

なぜ「みどりの日」は5月4日に移動したのか?

2005年、「国民の祝日に関する法律」が改正され、2007年から「みどりの日」は5月4日に移動し、4月29日は新たに「昭和の日」とされることになりました。

これにより、昭和という時代そのものを振り返る機会を改めて設けつつ、「自然を敬う日」としての「みどりの日」はゴールデンウィークに位置付け直されたのです。

つまり、「みどりの日」も「昭和の日」も、どちらもかつての4月29日から派生した兄弟のような祝日と言えるかもしれません。

今の「みどりの日」はどんな意味があるの?

5月4日の「みどりの日」は、引き続き「自然に親しみ、その恩恵に感謝する」日です。とりわけ都市化や気候変動が進む現代において、自然とのつながりを意識する貴重な機会とも言えます。

森林浴、公園散策、自然観察、家庭菜園……身近な“みどり”と触れ合うことで、私たちは心身を整え、自然との共生を考えるきっかけにもなります。

「昭和の日」との関係を振り返る

一方、4月29日は「昭和の日」として、激動の昭和時代を生きた人々の努力や、戦争と平和、復興、経済成長といった歴史の歩みを振り返る日となりました。

もともと「みどりの日」として受け継がれていた日が、より時代の記憶を伝えるための祝日へと進化したとも言えるでしょう。

みどりの日、どう過ごす?

せっかくの「みどりの日」。
自然の中でのんびり過ごしたり、家庭で植物に触れたり、森林や水辺を訪れて五感をひらいたり——過ごし方に正解はありません。

「自然に感謝する気持ち」さえあれば、どんな一日でもきっと意味ある時間になるはずです。

まとめ

  • みどりの日は、昭和天皇の自然愛にちなんで生まれた祝日
  • もともとは4月29日だったが、2007年から5月4日に移動
  • 意味は「自然に親しみ、その恩恵に感謝する日」
  • 昭和の日と兄弟のような関係にあり、それぞれ異なる役割を担っている
  • 現代の私たちにとって、自然との関係を見つめ直す貴重な日

今年のみどりの日は、スマホから目を離して、空や木々、風の音にちょっとだけ耳を澄ませてみませんか?

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