パスタを茹でるとき、「アルデンテ」という言葉はよく耳にしますが、実はそれだけではありません。料理や国によって好まれる硬さも違うのです。
この記事では、パスタの茹で加減の種類、料理に応じた選び方、イタリアや日本、アメリカといった国ごとの違いまで、わかりやすく徹底解説します!
パスタの茹で加減にはどんな種類がある?
まず、正式に広く認識されている茹で加減は以下の通りです。
茹で加減 | 意味 | 特徴 |
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モルト・アルデンテ | 非常に歯ごたえがある | 芯がしっかり残る。ソースで加熱する料理向き。 |
アルデンテ | 適度な歯ごたえ | 芯がわずかに残り、イタリア標準の硬さ。 |
スコッタート | 茹ですぎて崩れた状態 | 粘り気が出て、食感が失われた失敗例。 |
補足
日本語や料理現場では便宜的に「ジャスト(ちょうど良い火の通り)」や「ストラッキ(柔らかめ)」といった表現が使われることもありますが、これらは正式なイタリア語の茹で加減用語ではありません。
茹で加減別:向いている料理例
- モルト・アルデンテ
- ペペロンチーノ、アーリオ・オーリオ系
- ソースと和えてさらに加熱する料理
- アルデンテ
- トマトソース、クリームソースパスタ全般
- イタリア本場の王道パスタスタイル
- スコッタート(※失敗例)
- 本来は避けるべきですが、グラタンやスープパスタなどでは許容される場合もある
イタリアではアルデンテが絶対基準!
イタリアでは、アルデンテが標準です。どの地方でも「芯がわずかに残る硬さ」が理想とされています。特に南イタリアでは、モルト・アルデンテ寄りの歯ごたえを好む人も多いです。
逆に、スコッタートのような茹ですぎたパスタは、イタリアでは失敗作とみなされ、レストランで提供されれば苦情レベルです。
国によってこんなに違う!パスタの硬さ事情
国・地域 | 一般的な茹で加減 | 特徴 |
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イタリア | アルデンテ | 芯の残る歯ごたえ重視 |
日本 | ジャスト〜やや柔らかめ | 食べやすさ、柔らかめ好みが多い |
アメリカ | やや柔らかめ | ボリューム重視。食感はあまり意識しない |
フランス、スペイン | アルデンテ寄り | 少しマイルドだが芯を残す傾向 |
日本では、特に子供や高齢者も食べやすいように、イタリアより柔らかめに茹でる傾向があります。アメリカでは、さらに柔らかい仕上がりが好まれることも珍しくありません。
まとめ:パスタの茹で加減を知れば、料理の幅が広がる!
- 正式な茹で加減は「モルト・アルデンテ」「アルデンテ」「スコッタート」
- 料理やソースに合わせて適切な茹で加減を選ぶと、仕上がりが格段に良くなる
- イタリアではアルデンテが絶対基準、日本やアメリカでは柔らかめが好まれる
茹で加減を意識するだけで、家庭で作るパスタもグッと本格的になります。ぜひ今日から試してみてください!