「おっとり刀で駆けつける」のおっとりって何?どういう時に使う?

押っ取り刀で駆けつける

「おっとり刀で駆けつける」とは?

「おっとり刀で駆けつける」という表現を聞いたことはありますか?「おっとり」という言葉から、「のんびりした様子でゆっくりやってくる」と誤解されがちですが、実はまったく逆の意味なのです。

この表現は、急いで駆けつけることを意味します。例えば、

「火事の知らせを聞いて、おっとり刀で駆けつけた。」

というように、緊急の場面で使われます。では、なぜ「おっとり」という言葉が「急ぐ」という意味になるのでしょうか?

「おっとり刀」の意味とは?

「おっとり刀(押っ取り刀)」とは、刀を鞘(さや)から抜く暇もなく、慌てて駆けつける様子を表しています。

時代劇などで、侍が戦う前には通常、落ち着いて刀を抜きます。しかし、「おっとり刀」の状態は、

  • 急いでいるため、抜刀する余裕がない
  • とにかく駆けつけることを優先する

という状況を指します。つまり、「おっとり刀で駆けつける」は、「すぐに行動を起こして駆けつける」という意味なのです。

どういう時に使う?

この表現は、現代でもビジネスシーンや日常会話で使われることがあります。

1. 緊急対応の場面

  • 「クライアントからクレームの電話が入り、おっとり刀で駆けつけた。」
  • 「地震の速報を聞いて、おっとり刀で家族の元へ向かった。」

2. 慌ただしく駆けつける場面

  • 「上司に呼ばれて、おっとり刀で会議室に入った。」
  • 「友人が事故に遭ったと聞き、おっとり刀で病院へ向かった。」

現代では、実際に刀を持つことはありませんが、「すぐに対応する」「慌てて向かう」といったニュアンスで使われています。

まとめ

「おっとり刀で駆けつける」は、**「急いで駆けつける」**という意味の表現です。「おっとり」という言葉に惑わされがちですが、実際には「抜刀する間もなく急ぐ」という武士の行動に由来しています。

ビジネスや日常の緊急時に使うことで、素早い対応の様子を表現できる便利な言葉です。ぜひ覚えて、適切な場面で使ってみてください。

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