居酒屋で「とりあえず生!」という声をよく聞きますよね。
でもふと「生ビールの“生”ってどういう意味なんだろう?」と気になったことはありませんか?私自身、初めて友人に聞かれたときにうまく答えられず、気になって調べたことがあります。実は「生」と「非生」には、製法や味わいにしっかりとした違いがあるのです。
先に答えをいうと…
生ビールの「生」とは、熱処理をしていないビールを指します。
一方で「生じゃないビール(熱処理ビール)」も存在し、かつては主流でした。現在の日本ではほとんどが生ビールですが、製法の違いによって味わいや保存性に差が出るのです。
生ビールとは?
ビールは発酵させて造った後、通常は微生物による劣化を防ぐために加熱処理を行います。
しかし「生ビール」は、この加熱処理をせずに酵母や風味をそのまま残したもの。フィルターなどで雑菌や酵母を除去しているので、品質を保ちながらもフレッシュな味わいを楽しめます。
私が飲んで一番驚いたのは「苦みや香りがやわらかい」こと。熱処理をしていない分、香りが損なわれにくく、ホップの爽やかさをそのまま感じられます。
生じゃないビールとは?
「生じゃないビール」とは、熱処理ビールのことです。
加熱することで酵母を完全に死滅させるため、保存性が高まり、冷蔵技術が発達していなかった時代にはとても重要でした。日本でも昭和の頃は熱処理ビールが一般的で、今のように「生ビール」が当たり前になったのは1980年代以降です。
生と非生の違いを整理すると
- 生ビール:熱処理なし、風味が豊かでフレッシュ。ただし保存は冷蔵が基本。
- 熱処理ビール:熱処理あり、保存性が高く常温保存も可能。風味はやや落ちるが安定感あり。
どうして今は生ビールが主流なの?
理由は「冷蔵技術」と「流通環境」が整ったから。
昔は常温でも保存できる熱処理ビールが便利でしたが、現在はコンビニやスーパーも冷蔵完備。結果として、風味が良い生ビールが主役の座を占めるようになりました。
「生ビール」と「樽生」の違いは?
居酒屋でよく見る「樽生」は、樽に入った生ビールのこと。つまり「生ビール」を提供する形のひとつで、特別な種類を意味しているわけではありません。
関連するお酒の豆知識も知っておこう
ビール以外にも、お酒にはさまざまな「言葉の違い」や「作り方の違い」があります。
例えば
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同じ「飲み物」でも言葉の背景を知ると、さらに奥深く楽しめますよ。
まとめ
- 生ビールの「生」とは、熱処理をしていないという意味。
- 昔は熱処理ビールが主流だったが、今は生ビールが一般的。
- 生は風味が豊か、非生は保存性に優れるという違いがある。
- 関連するお酒や飲料の雑学を知ると、さらに会話が弾む。
次に飲むとき、「生って実はこういう意味なんだよ」と話すと、ちょっとした豆知識として盛り上がるかもしれません。