休日に川辺を散歩していると、ふと不思議に思ったことはありませんか?川の水は絶え間なく流れ続けているのに、どうして尽きることがないのでしょう。雨が降る日はそれほど多くないし、降ったとしても目の前を流れる大量の水を補えるほどの量には見えません。
私も子どもの頃からこの謎について考えていました。今回は、この素朴な疑問について、わかりやすく解説していきましょう。
川の水はどこから来るの?
雨が降って川になる
山や森に降った雨は、次のような経路をたどります:
- 地面に染み込む水
- 地面を流れる水
- 小さな流れが集まって川に
地面の下からも水が出てくる
川の水は雨だけでなく、地下からも供給されています:
- 地下水が湧き出てくる場所(湧水)
- 川底から染み出してくる水
- 岩の隙間から出てくる水
山や森から集まってくる
山や森は自然のダムのような働きをしています:
- 雪解け水を少しずつ流す
- 雨水をためて徐々に流す
- 地下水を豊かにする
なぜ川の水は無くならないの?
水はぐるぐる回っている(水循環)
地球の水は、次のような順序で絶えず循環しています:
- 蒸発:海や湖の水が太陽の熱で水蒸気になること
- 蒸散:植物の葉っぱから水分が空気中に出ていくこと(葉っぱの汗のようなもの)
- 凝結:空に上がった水蒸気が冷えて雲になること
- 降水:雲から雨や雪として地面に降ってくること
- 流出:地面の上や下を通って川となり、また海に戻ること
地面の下に大きな水がめがある(地下水)
地面の下には、たくさんの水がたまっています:
- 浅い所の地下水:雨水がしみこんですぐの水
- 深い所の地下水:粘土層の下にたまった水
- とても古い地下水:何万年も前からある水
森が水をためてくれる
森には次のような働きがあります:
- 土が水を吸う力を高める
- 雨水を一時的にためておく
- 葉から水蒸気を出して空気をうるおす
どうやって川の水は保たれているの?
広い範囲から水が集まる
川の水は思っている以上に広い範囲から集まってきます:
- 山の森が水をためて少しずつ流す
- 小さな支流がたくさん集まる
- 地下水が各地から流れ込む
少しずつ水が流れ出る仕組み
自然には水を調整する仕組みがあります:
- 森の土が水を少しずつ流す
- 地下水がゆっくり流れる
- 湿地が水をためて徐々に流す
水がきれいになる過程
川の水は流れる過程できれいになっていきます:
- 土の中を通ることできれいになる
- 植物の根が水をきれいにする
- 生き物の働きで水質が改善される
川の水が減ってしまう心配は?
人間の活動による影響
- 森を切ることで水をためる力が弱くなる
- コンクリートが増えて地下に水が染みこみにくい
- 水を使いすぎて地下水が減る
気候変動の影響
- 大雨や渇水が増える
- 雪が減って雪解け水が減る
- 気温上昇で水が蒸発しやすくなる
川の水を守るために
私たちにできること
- 水を大切に使う
- 森を守る活動に参加する
- 川をきれいに保つ
みんなで取り組む対策
- 水を汚さない工夫をする
- 雨水を有効活用する
- 節水を心がける
川の水が無くならないのは、地球の中で水が絶えずぐるぐる回っているからです。でも、気候変動や人間の活動によって、この繊細なバランスが崩れてきています。私たち一人一人が水の大切さを理解して、守っていく必要があります。