5月15日は「国際家族デー(International Day of Families)」。
「そんな日あったの?」「家族の日って母の日とは違うの?」と感じた方もいるかもしれませんが、実はこの日は、国連が正式に制定した「国際デー」のひとつです。
この記事では、国際家族デーの意味・由来・制定背景から、実際にどう過ごすのか、日本の現状や注目すべきポイントまで、正確かつわかりやすく解説します。
結論:国際家族デーは「家族の在り方」を世界的に見つめ直すための日
- 国連が1993年に制定し、毎年5月15日に実施
- 家族を取り巻く社会問題への関心を高め、支援を促すことが目的
- 世界中でシンポジウムや啓発イベントが行われる
- 日本ではまだ認知度は高くないが、今後の活用余地は大きい
国際家族デーとは?
国際家族デー(International Day of Families)は、「家族」という最も基本的な社会単位に光を当て、その価値や課題について国際的に考えることを目的とした記念日です。
- 制定年:1993年(国連総会による決議)
- 実施日:毎年5月15日
- 根拠:1994年が「国際家族年(International Year of the Family)」であったことに続く継続的取り組み
- 背景:家族を取り巻く問題(核家族化・離婚率上昇・育児孤立・児童虐待・家庭内暴力など)の深刻化
国際家族デーは、同じく国連が定めた「国際女性デー(3月8日)」や「国際看護師の日(5月12日)」と並ぶ正式な国際デーのひとつです。
なぜ5月15日?誰が決めたの?
この日は、1994年の「国際家族年」に合わせて、前年の1993年に国連総会で制定されました。以降、毎年5月15日に国連機関、政府、NGO、地域団体などによる家族支援や啓発の取り組みが世界中で行われています。
目的はシンプルですが重要です:
- 家族の多様性を尊重する社会づくり
- 育児・教育・福祉に関する格差是正
- 高齢化社会への対応
- 家庭内暴力・児童虐待の防止と支援
国際家族デーには何をする?
厳密な過ごし方のルールはありませんが、国連広報センターやUNICEF、UNESCOなどでは以下の行動が推奨されています。
- 家族との時間を大切にする
- 一緒に食事をとる
- 久しぶりに連絡を取る
- 家庭や福祉に関する話題を共有する
- 育児や介護、教育について話し合う
- 社会的取り組みに目を向ける
- 支援団体の活動を調べる
- SNSで「#InternationalDayOfFamilies」を検索し、世界の動きを知る
国連や各国の政府では、毎年テーマを設けて家族支援の在り方を発信しており、オンラインイベントや啓発キャンペーンも行われます。
日本での認知度は?活用の可能性はある?
日本では、5月は「こどもの日」「母の日」など家族関連の行事が多いため、国際家族デーはほとんど知られていません。
しかし、日本でも以下のような家族の課題が深刻化しています。
- 少子化・高齢化
- 育児孤立やヤングケアラー問題
- シングルペアレント世帯の経済的困難
- 家族間コミュニケーションの希薄化
今後は、企業や自治体による在宅勤務奨励、家族参加型イベント、福祉啓発などに国際家族デーを活用する動きが広がる可能性があります。
家族について立ち止まって考える一日に
5月15日は、グローバルな視点での「家族」に目を向けると同時に、私たち自身の家庭を見つめ直す良いきっかけです。
- 忙しくて話せていない家族に連絡してみる
- 両親やパートナーに改めて感謝を伝える
- 子どもや高齢の家族の困りごとを聞いてみる
何か大きなことをする必要はありません。
ほんの少し「家族」について考えるだけでも、今日という日が特別な意味を持つものになるかもしれません。
まとめ
- 国際家族デー(5月15日)は、家族の重要性に注目する国連の国際デー
- 家族を取り巻く社会課題への理解と行動を促すために制定された
- 世界ではシンポジウムやSNSキャンペーンなど多彩な取り組みが展開
- 日本でも今後、家族とのつながりを見直す機会として活用の可能性あり
5月15日、まずは身近な人との何気ない会話から始めてみませんか?