コーンスターチって何?原料や栄養は?何に使うの?わかりやすく解説。

コーンスターチとは?

コーンスターチは、料理やお菓子作りに欠かせない食材の一つですが、意外とその正体や栄養、歴史について知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは、コーンスターチの基本的な情報を詳しく解説します。

コーンスターチとは?

コーンスターチは、トウモロコシの胚乳部分から取り出した澱粉のことです。澱粉は、植物が光合成で作り出した糖を貯蔵するために作る物質で、コーンスターチはその一種です。純度の高い炭水化物であり、水と混ぜると独特のとろみが出ます。

コーンスターチの栄養

コーンスターチは、ほぼ純粋な炭水化物で、100gあたり約380kcalのエネルギーがあります。脂質やタンパク質、食物繊維はほとんど含まれていません。また、ビタミンやミネラルもごくわずかです。そのため、コーンスターチは、エネルギー源としては優れていますが、他の栄養素は別の食材から摂取する必要があります。

コーンスターチの用途

コーンスターチは、料理やお菓子作りに幅広く使われています。以下のような用途があります。

  • とろみ付け:シチューやソースなどのとろみを付けるのに使われます。
  • 衣づけ:天ぷらやフライの衣に使うと、サクサクの食感が出ます。
  • 製菓:ケーキやクッキー、和菓子などに使われ、なめらかな食感を出します。
  • 製パン:パンやピザ生地に加えると、もちもちした食感になります。
  • その他:化粧品や医薬品など、食品以外にも使われています。

コーンスターチの歴史

コーンスターチは、アメリカ大陸原産のトウモロコシから作られます。アメリカ先住民が古くから利用していましたが、工業的に生産されるようになったのは19世紀になってからです。1842年、アメリカ人のトーマス・キングスフォードが、コーンスターチの製造方法を確立しました。

日本へのコーンスターチの伝来

日本では、明治時代の1877年(明治10年)に、長崎の料理人・赤松寿長がコーンスターチを輸入したのが最初だと言われています。その後、大正時代になると、国内でもコーンスターチの製造が始まりました。現在では、日本の食文化に欠かせない食材の一つとなっています。

まとめ

コーンスターチは、トウモロコシから作られる純度の高い炭水化物です。エネルギー源としては優れていますが、他の栄養素は少ないため、バランスの取れた食事が大切です。料理やお菓子作りに欠かせない食材で、世界中で広く使われています。アメリカ原産ですが、日本には明治時代に伝来し、今や日本の食文化に欠かせない存在となっています。

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