みなさんは、「ADHD」という言葉を聞いたことがありますか?テレビや本で見たり、学校の先生から聞いたりしたことがあるかもしれません。でも、ADHDって何なのでしょうか?どんな特徴があるのでしょうか?今日は、小学生のみなさんにもわかりやすく、ADHDについて説明します。
ADHDとは?
ADHDは、「注意欠如・多動性障害(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)」の略で、脳の発達に関係する症状です。ADHDの人は、集中するのが苦手だったり、じっとしていられなかったり、考えるよりも先に行動してしまったりすることがあります。
ADHDは、生まれつき脳の一部の働きが少し違うことが原因で起こります。ADHDの子どもは、悪いことをしているわけではありません。脳の特性によって、行動をコントロールするのが難しいのです。
ADHDの主な特徴
ADHDには、主に3つの特徴があります。
不注意(集中力が続かない)
- 話を聞いているときに、ぼーっとしてしまう
- 宿題や支度など、最後までやり遂げるのが難しい
- 細かいところに注意が払えない
- 忘れ物が多い
多動性(じっとしていられない)
- 座っているべきときに、席を立ってしまう
- 静かにしているのが苦手
- 落ち着きなく、常に体を動かしている
- おしゃべりが多い
衝動性(考えるより先に行動する)
- 順番を待つのが苦手
- 人の話を遮ってしまう
- 質問の答えを聞く前に、答えを言ってしまう
- 危険なことを考えずに行動してしまう
ただし、すべてのADHDの子どもが同じ特徴を持っているわけではありません。一人一人、症状の現れ方は異なります。
ADHDの人が向いている仕事や向いていない仕事についても解説しています。
ADHDの子どもへの接し方
ADHDの子どもと接するときは、以下のようなことに気をつけましょう。
- 短くて簡単な指示を出す
- 褒めることを大切にする
- 日課やルールを決めて、視覚的に示す
- 体を動かす機会を作る
- 困ったときは、周りの大人に相談する
ADHDの子どもは、周りの理解とサポートがあれば、持っている能力を発揮することができます。みんなで助け合い、励まし合うことが大切ですね。
まとめ
ADHDは、脳の働きが少し違うことによって起こる症状です。集中するのが苦手だったり、じっとしていられなかったり、考えるより先に行動してしまったりすることがあります。でも、ADHDの子どもが悪いわけではありません。周りの人が理解し、サポートすることが大切です。
もし、自分や友達がADHDかもしれないと思ったら、大人の人に相談してみましょう。一人で抱え込まず、みんなで助け合うことが何より大切なのです。