夏になると無性に食べたくなるアイス。でもふとパッケージを見ると、「ラクトアイス」と「アイスクリーム」って書いてあるけど…何が違うの?
実はこの2つ、原材料・製法・カロリー・健康への影響まで、意外と違いが多いんです。この記事では、
- ラクトアイスとアイスクリームの明確な違い
- 太りやすさやカロリーの比較
- 健康にいいのはどっち?
- うまく選ぶコツやおすすめ商品
まで、わかりやすく解説します。
結論:ラクトアイスは低カロリー、アイスクリームは栄養リッチだが脂質も高め
- ラクトアイスは乳成分が少なく、植物性油脂を使うためカロリー控えめ
- アイスクリームは乳脂肪たっぷりで、味は濃厚だがカロリーも高め
- 健康的に見えるラクトアイスにも落とし穴があり、脂質の質に注意が必要
それぞれにメリット・デメリットがあるので、目的や体調に合わせて選ぶのがベストです。
定義の違い:ラクトアイスは「乳風味」、アイスクリームは「本格乳製品」
日本では乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)により、以下のように分類されています。
種類 | 乳固形分 | 乳脂肪分 | 備考 |
---|---|---|---|
アイスクリーム | 15%以上 | 8%以上 | 最も乳成分が多く、コクがある |
アイスミルク | 10%以上 | 3%以上 | ほどよい乳感、ミルキーな味わい |
ラクトアイス | 3%以上 | 規定なし | 植物性油脂が中心、さっぱりor軽い食感 |
アイスの歴史や定義の由来が気になる方は、
👉 アイスクリームの起源はいつ?どこで生まれた?歴史と日本への伝来をわかりやすく解説
原材料・製法の違い:植物油脂 vs 生乳とクリーム
ラクトアイスの主な材料
- 脱脂粉乳などの乳原料
- 植物性油脂(パーム油、ココナッツ油など)
- 糖類(ぶどう糖果糖液糖など)
- 増粘多糖類、安定剤、香料
※日本では多くの食品メーカーがトランス脂肪酸の使用を控える取り組みを進めており、食品全体での含有量は国際的に見ても低い水準とされています。それでも、過剰摂取は健康リスクにつながるため、日頃から注意するに越したことはありません。
アイスクリームの主な材料
- 生乳、クリーム
- 砂糖
- 卵黄(カスタード系の場合)
- バニラビーンズなど天然香料
製法面では、アイスクリームの方が「オーバーラン(空気の含有率)」が高く、なめらかな口溶けを追求しています。一方、ラクトアイスはコスト重視で、大量生産に向いた作りになっています。
アイスの製法や素材にこだわるジェラートとの違いも気になる方はこちら
👉 ジェラートの起源はいつ?どこで生まれた?日本にはいつ伝わったの?アイスクリームとの違いは?
カロリーと太りやすさの比較
同じ100mlで比べてみると…
種類 | カロリー(目安) | 太りやすさ(目安) | コメント |
---|---|---|---|
アイスクリーム | 約200〜250kcal | 高め | 乳脂肪が多く、満足感があるが高カロリー |
ラクトアイス | 約140〜180kcal | やや低め | 軽くて食べやすいが、つい食べすぎ注意 |
ポイントはラクトアイスの方がヘルシーに見えるが、あくまで“量を抑えた場合”のみということ。軽さゆえに一気に食べすぎると、トータルカロリーは逆転することもあります。
健康への影響:どっちが体にいい?
一見すると「低カロリーなラクトアイスが健康的」に思えますが、実はそう単純ではありません。
ラクトアイスの懸念点
- 植物性油脂の多用:パーム油など、脂質の質に注意が必要
- 栄養価は低い:乳成分が少なく、カルシウムやたんぱく質はほとんど期待できない
アイスクリームのメリットと注意点
- カルシウム・たんぱく質が豊富
- 乳由来の脂肪は腹持ちがよく、少量でも満足感あり
- ただし飽和脂肪酸やコレステロールは多いため、持病がある方は注意
健康のためには、“何を目的に食べるか”と“どれだけ食べるか”が鍵です。
上手な選び方とおすすめアイス
「今日はちょっとご褒美にしたい」
そんな時には、量を抑えて上質なアイスを選ぶのがおすすめです。
🧊 編集部おすすめアイス(アイスクリーム)
ミニサイズでカロリーも抑えめ。少量でもリッチな味わいで満足感があります。
フレーバーも豊富なので、飽きずに楽しめるのがうれしいポイント!
💡 コスパ重視ならラクトアイス
- 明治 エッセルスーパーカップ
- ロッテ 爽(そう)シリーズ
どちらもコンビニ・スーパーで手軽に買えて、たっぷり食べたい日にもぴったり。
冷凍庫に1つあると便利な存在です。
「アイスって面白い」と感じたら…
ここまで読んで、「アイスって意外と奥が深い」と思った方へ。
実は、アイスに関する雑学や歴史、記念日などをまとめた記事もあります。
👉 アイスクリームの雑学まとめ|歴史・記念日・種類の違いまでわかりやすく解説
アイスをもっと楽しみたい方は、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ:ラクトアイスとアイスクリーム、目的に合わせて上手に選ぼう
- 濃厚なコクや栄養重視なら「アイスクリーム」
- カロリー控えめ・コスパ重視なら「ラクトアイス」
- どちらも食べすぎ注意!
健康のためには、「頻度と量」に気をつけて、アイスと上手に付き合うことが何より大切です。
「今日はアイスが食べたい!」という気持ちを我慢せず、正しい知識とバランスで楽しみましょう。