突然ですが、日中に空が暗くなり、太陽が姿を消すような不思議な現象を体験したことはありますか?
それが「皆既日食」です。
ニュースやSNSで話題になっても、「どうして起こるの?」「次はいつ見られる?」「英語では何て言うの?」など、仕組みや意味は意外と知られていません。
この記事では、皆既日食のしくみや名前の由来、海外での呼び方、日本で次に見られる日などをわかりやすく解説します。
結論:皆既日食は月が太陽を完全に隠す天体ショー
- 月が地球と太陽の間にぴったり入ることで、太陽の光を完全に遮る現象
- 新月のタイミング+軌道の一致が必要で、年に1〜2回程度しか起きない
- 日本で次に皆既日食が見られるのは2035年9月2日
それでは、詳しく見ていきましょう。
皆既日食とは何か?
皆既日食とは、月が太陽と地球のちょうど間に入り、太陽を完全に隠してしまう現象です。
通常の新月では太陽を隠すまでには至りませんが、月の軌道が絶妙に一致したときだけ、皆既日食となります。
この時、太陽は一時的に“黒い円盤”となり、周囲に美しい「コロナ」が見えることもあります。
どうして起こる?皆既日食のしくみ
皆既日食が起こるためには、以下の条件がすべて揃う必要があります。
- 月が新月であること
- 太陽と月と地球が一直線になるタイミング
- 月の影(本影)が地球に届くこと
- 月の影が地表に届くと、その地域では日食が観測可能
- 月の距離が近く見かけの大きさが太陽よりも大きくなること
つまり、単なる新月では不十分で、軌道・距離・位置のすべてが揃わないと皆既日食にはなりません。
名前の由来:「皆既日食」の意味とは?
「皆既」とは、すべてが欠ける、すべてが失われるという意味です。
皆既日食では太陽全体が隠れるため、「部分日食」や「金環日食」と区別してこのように呼ばれます。
完全に太陽の光が消えるその瞬間は、まさに「太陽の消失」とも言える壮大な光景です。
海外ではどう呼ばれている?
皆既日食は、英語では total solar eclipse(トータル・ソーラー・エクリプス) と呼ばれています。
- total:完全な
- solar:太陽の
- eclipse:食(隠されること)
その他の言語では以下のように表現されます。
- ドイツ語:totale Sonnenfinsternis
- フランス語:éclipse totale de Soleil
どの言語でも、「完全に太陽が隠れる現象」であることが共通しています。
日本で次に見られる皆既日食はいつ?
次に日本国内で皆既日食が観測できるのは、2035年9月2日です。
- 関東北部(群馬・栃木)〜北陸地方で皆既日食が見られる予定
- その他の地域でも、部分日食として観測可能
これ以降、日本で次に皆既日食が見られるのは2042年なので、2035年は貴重なチャンスといえるでしょう。
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まとめ
皆既日食は、月が太陽の前を完全に覆い、昼間なのに一時的に夜のように暗くなる神秘的な現象です。
- 月と太陽の位置関係が奇跡的に揃うことで発生する
- 日本では2035年に観測のチャンス
- 海外では「total solar eclipse」と呼ばれる
- 「皆既」とは“完全に隠れる”ことを意味する
次に訪れるチャンスを逃さず、ぜひ安全な観測方法でこの天体ショーを楽しんでください!