タイは日本人観光客にとって人気の高い旅行先ですが、「治安は大丈夫かな?」と不安に感じる方も少なくありません。筆者もタイを訪れた経験があり、現地の空気を肌で感じてきました。
この記事では、最新の治安情報をもとに、地域ごとの危険度や日本・他国との比較をわかりやすく解説します。さらに、安全に旅を楽しむためのコツもご紹介します。
結論:タイの治安は地域によって差が大きい
全体として、バンコクやチェンマイ、プーケットなどの主要都市は比較的安全ですが、南部地域はテロリスクが高く危険度が上がります。旅行前には訪問先の治安状況を必ず確認しましょう。
タイの地域別治安状況
外務省の海外安全情報によると、
- バンコク、チェンマイ、プーケットなど(北・中部):レベル0(平常)。日本と同等の安全性。
- ソンクラー県周辺(南部):レベル2(不要不急の渡航中止)。
- ソンクラー県以南(タイ深南部):レベル3(渡航中止勧告)。
特に南部地域では、武装勢力による爆発物を使った事件が発生しており、テロのリスクが高い状態です。観光目的で訪れるべきではありません。
軽犯罪の傾向と注意点
タイの大都市ではスリや置き引きなどの軽犯罪が報告されています。混雑した市場や観光地、ナイトマーケットでは、以下の点に注意してください:
- 財布・スマートフォンは見えない場所に収納
- かばんは前に持つ
- 知らない人からの親しげな接触には警戒
重大事件に巻き込まれる確率は低いものの、油断は禁物です。
日本や他国との比較:どれくらい安全?
Numbeoの犯罪指数(Crime Index)によると、タイは中間程度の治安レベルで、以下のような位置づけです:
- 日本:世界トップクラスの安全国(指数が非常に低い)
- ベトナム:治安は良好(レベル0) → ベトナムの治安は本当に悪い?
- フィリピン:大都市に注意(レベル1〜2) → フィリピンの治安は本当に悪い?
- ミャンマー:政情不安で渡航注意(レベル2〜3) → ミャンマーの治安は悪い?
- パキスタン:一部地域は高リスク(レベル2〜3) → パキスタンの治安は良いの?
このように、タイは「安全な地域」と「危険な地域」がはっきり分かれており、行き先次第で治安リスクが大きく変わります。
タイ旅行を安全に楽しむためのポイント
- 訪問地域の安全情報を確認
- 外務省の海外安全ページを定期的にチェック
- 南部地域は避ける
- ソンクラー県以南への旅行は控える
- 夜間の一人歩きは控える
- 観光客を狙った犯罪のリスクを避ける
- 現地の人のアドバイスを尊重
- 危険エリアに詳しいタクシードライバーやホテルスタッフの話を聞く
- トラブル時は日本大使館・領事館に連絡
- 連絡先を事前にメモしておくと安心
まとめ
タイの治安は一概に「悪い」とは言えず、地域差が大きいのが特徴です。バンコクやチェンマイなどの観光地は比較的安全ですが、南部地域では緊張状態が続いています。
安全な地域を選び、基本的な注意点を守れば、タイ旅行は十分に楽しめます。微笑みの国・タイで、安心して素晴らしい時間を過ごしてください。