5月16日は「旅の日」とされています。
でも、なぜこの日が“旅”と関係しているのかご存知ですか?
この記事では、
- 5月16日が旅の日になった理由
- 誰が決めたのか
- 世界でも認知されているのか
- いつからある記念日なのか
をわかりやすく解説します。
なぜ5月16日が「旅の日」なの?
「旅の日」は、松尾芭蕉が『奥の細道』の旅に出発した日にちなんでいます。
- 元禄2年(1689年)3月27日(旧暦)
- 現在の太陽暦に換算すると5月16日
つまり、「旅の日」は、
日本が誇る俳人・松尾芭蕉が歴史的な旅を始めた記念日なんです。
彼はこの日、江戸・深川(現在の東京都江東区)を出発し、東北や北陸を巡る「奥の細道」の旅に出ました。
この旅が後に日本文学の名作『奥の細道』として結実し、日本文化に大きな影響を与えました。
誰が「旅の日」と決めたの?
「旅の日」を制定したのは、日本旅のペンクラブという団体です。
- 旅と文章を愛する作家・ジャーナリスト・文化人による団体
- 1988年(昭和63年)に「旅の日」を制定
目的は、旅の文化や楽しさを次世代に伝えること。
日本人が古くから持っている“旅情”や“風流”を大切にするための記念日です。
世界でも「旅の日」はあるの?
「旅の日(5月16日)」は日本独自の記念日です。
- 芭蕉の旅を記念しているため、海外では認知されていません。
- 世界的には、9月27日の「世界観光の日(World Tourism Day)」が観光や旅に関する国際的な記念日として有名です。
したがって、5月16日の「旅の日」は日本ならではの文化的記念日といえるでしょう。世界観光の日(9月27日)については、こちらの記事で詳しく解説しています。

3分でわかる!世界観光の日(9月27日)とは?由来・目的・日本との関係をわかりやすく解説
9月27日は世界観光の日。UNWTO(世界観光機関)が制定した国際デーで、観光の経済的・文化的・社会的意義を広め、持続可能な観光を推進する日です。由来、目的、日本との関わり、旅の日(5月16日)との違いまでをわかりやすく解説。観光が世界をつなぐ意義に迫ります。
いつからある記念日?
「旅の日」が正式に制定されたのは1988年(昭和63年)。
- 2024年で36年目の記念日となります。
- 日本旅のペンクラブが、芭蕉の旅立ちからちょうど300年の節目を記念して制定しました。
比較的新しい記念日ですが、
「旅」という行為の原点を思い出す日として静かに受け継がれています。
まとめ:5月16日は“旅心”を思い出す日
- 5月16日は、松尾芭蕉が『奥の細道』の旅に出発した日(1689年)
- 日本旅のペンクラブが1988年に制定
- 日本独自の記念日で、世界的な「旅の日」は別に存在する
- 旅の楽しさ・文化を思い出す日として意義深い
現代では、旅行は“観光”としての側面が強くなりましたが、
「自分を見つめ直す時間」「自然や文化と触れ合う機会」としての“旅の本質”を思い出すきっかけになるかもしれません。
みなさんも、5月16日はちょっとだけ旅気分に浸ってみてはいかがでしょうか?