鼻くその取り方、習ったことある?鼻掃除の正解は「ふやかして出す」と「安全な鼻うがい」

「鼻くそが詰まって息苦しい……」
「人前で鼻をほじるわけにもいかないし、どうやって取るのが正解なの?」

こんな疑問、誰かに相談したことはありますか?おそらく「ない」という人がほとんどでしょう。鼻掃除は毎日することなのに、学校でも親からも「正しいやり方」を教わらない、不思議な分野です。

実は、長年の習慣でなんとなくやっている「指でほじる」行為には、思わぬリスクが潜んでいます。

この記事では、公的機関や医療機関の情報を基に、誰も教えてくれなかった「鼻くその安全な取り方」と、知っておくべき「鼻うがいの安全ルール」について解説します。

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結論:指はリスクあり。正解は「お風呂」と「鼻うがい」

いきなり結論ですが、医学的・衛生的に推奨される最も安全な鼻くその取り方は、以下の2つです。

  1. お風呂でふやかして、かんで出す(最も手軽で安全)
  2. 生理食塩水で洗い流す(頑固な汚れに有効)

乾燥して固まった鼻くそを無理やり剥がすのは、かさぶたを無理に剥がすのと同じこと。鼻の中の皮膚(粘膜)を傷つけ、そこから雑菌が入る原因になります。

まずは、最もリスクが低く、今日からできる「お風呂ケア」から始めましょう。湯船に浸かって温まり、蒸気で鼻の中が潤ったタイミングで、片方ずつ優しくかむだけで、驚くほどスルッと取れます。

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【比較表】その取り方、安全ですか?

あなたが普段やっている方法と、医学的に推奨される方法を比較してみました。

方法安全度メリット注意点・リスク
お風呂でかむ最も安全。道具不要。強くかみすぎないこと。片方ずつ行う。
鼻うがい汚れや花粉も丸ごと洗える。水の安全性に注意が必要(後述)。
綿棒(水で湿らす)入口付近なら取れる。奥まで入れると粘膜を傷つける。乾いた綿棒はNG。
指でほじる×狙いやすい。粘膜損傷、感染(鼻前庭炎)、鼻血の原因。
ティッシュこより手軽。繊維が粘膜を刺激しやすい。くしゃみを誘発する。

こうして見ると、やはり「湿らせて出す」のが基本であることがわかります。

核心:実は知らない「鼻うがい」の安全ルール

「どうしても奥の汚れが取れない」という場合、鼻うがい(鼻洗浄)は非常に有効な手段です。ただし、安全に行うためには「水」の選び方に注意が必要です。

水道水はそのまま使わないのが無難

米国CDC(疾病予防管理センター)は、安全のために鼻洗浄に使う水は「蒸留水や滅菌水」「煮沸して冷ました水」「適切にろ過した水」などを勧めています。

日本の水道水は世界的に見て非常に清潔で、管理されていますが、鼻の粘膜はデリケートです。塩素の刺激が気になる人や、体調が落ちている時、術後などは、国際的な安全基準に合わせて「煮沸して冷ました水」でやると安心です。

痛くない鼻うがいのコツ

「鼻に水を入れるなんて痛そう……」と不安な方も多いですが、以下のポイントを押さえれば、ツーンとした痛み(浸透圧による刺激)はほとんど感じません。

  1. 生理食塩水を使う: 真水は痛みの元です。体液に近い塩分濃度(0.9%)のぬるま湯を使います。市販の洗浄液を使うのが最も確実です。
  2. 「アー」と声を出す: 水を流すときに「アー」と声を出し続けるやり方は、耳に水が流れ込むのを防ぐ目的で、多くの耳鼻科医が推奨しています。

器具の手入れも忘れずに

鼻うがいに使うボトルや容器は、使用後に必ず洗浄し、しっかりと乾燥させてください。湿ったまま放置すると、容器内で雑菌が繁殖し、それを鼻に入れることになってしまいます。

日常のケアで「やってはいけない」こと

1. 指で奥までほじる

指の爪は、繊細な鼻の粘膜にとっては凶器です。鼻前庭炎(びぜんていえん)という入り口付近の炎症は、鼻いじりなどの刺激がきっかけになり、黄色ブドウ球菌などが感染して起こることがあります。
どうしても指を使う必要がある場合は、手洗いを徹底し、入口付近の汚れを優しく取る程度に留めましょう。

2. オイル系の保湿剤を「奥」に塗る

「鼻の乾燥を防ぐためにワセリンを塗る」という方法はよく知られていますが、塗り方には注意が必要です。
油分(ワセリンやベビーオイル)を長期間、鼻の奥深くに塗り続けると、稀に成分が肺に蓄積して「リポイド肺炎」を引き起こすリスクがあることが報告されています。

  • 奥には塗らない: 自己判断で綿棒を突っ込んで塗るのはやめましょう。
  • 入口ならOK: 鼻の入り口が切れて痛い場合などに、医師の指示で薄く塗る程度なら問題ありません。
  • 保湿の第一選択: 乾燥対策なら、まずはリスクのない「生理食塩水スプレー」や、水溶性の鼻用ジェルを試すのがおすすめです。

こんな時は耳鼻科へ:受診の目安

鼻掃除をしても不快感が続く場合は、単なる汚れではなく病気の可能性があります。以下のような症状があるときは、無理に取ろうとせず耳鼻科を受診してください。

  • 片側の鼻だけ常に詰まっている
  • 鼻水から悪臭がする
  • 鼻血を繰り返す
  • 鼻の中に痛みや腫れがある
  • (子供の場合)異物を入れてしまった疑いがある

まとめ:正しい知識でトラブル知らずの鼻へ

鼻くそのケアは、見た目のマナーだけでなく、自分の健康を守るための大切な習慣です。

  • 基本はお風呂: 湯気でふやかして、優しくかんで出す。
  • 頑固な汚れは鼻うがい: 安全のために「煮沸して冷ました水」を使うのが無難。
  • 指は避ける: 粘膜を傷つけないよう、どうしても必要な時は清潔な綿棒(入口のみ)で。

今日からのお風呂タイム、ぜひ「鼻の保湿とケア」を意識してみてください。翌朝の呼吸のスッキリ感が変わるはずです。

もし、鼻水をかみすぎて鼻の下がヒリヒリしたり、脱水が心配な場合は、鼻水を出しすぎると水分が減る?脱水との関係の記事も参考にしてみてください。また、辛いものを食べた時に鼻水が出る仕組みについては、こちらの記事で解説しています。

参考情報

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