「パンダって1日100回もウンチするらしいよ!」「えっ、それって嘘じゃないの?」「あれって臭いの?肥料になるって本当?」
こんなパンダの“排泄”に関するウワサ、あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
可愛らしい見た目とは裏腹に、実はパンダの“うんち事情”はかなりダイナミック。
この記事では、「本当にそんなに多いの?」「どうしてそんなに出るの?」「臭いは?」「処理は?」「肥料になるの?」といった疑問を、科学的に・ちょっと楽しく・しっかり解説します。
結論:パンダは1日に10〜40kgのうんちをする!その理由は“竹”にある
ジャイアントパンダは、1日に平均して約10〜40kgの糞(ふん)を排泄します。
重さでいえば、小学生1人分の体重に相当する量。しかもそれを毎日…。
この驚異的な排泄量の理由は、ひとえに“竹ばかり食べている”という特殊な食性にあります。
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なぜそんなに出るの?竹は栄養がないから
- パンダの主食は竹(99%以上)ですが、消化が非常に難しい繊維質のかたまりです。
- パンダの腸はクマ科として進化してきたため、草食動物のように効率的な消化ができません。
- そのため、食べた竹の約半分以上が未消化のまま排出されてしまうのです。
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パンダのうんちはどんな形?臭いは?
実はパンダのうんちは、思ったほど汚くも臭くもありません。
- 竹の繊維がそのまま残っており、木くずのような外見
- 水分量が多く、フレッシュな草のような香りと表現されることも
- 健康なパンダほど、うんちの形が整っていて繊維質が見える
研究者や飼育員たちにとっては、うんちの状態は健康チェックの重要なバロメーターでもあります。
パンダのうんちはどう処理される?捨てるだけ?
多くの動物園では、以下のような方法で処理されています:
- 回収して堆肥化処理(発酵・乾燥)され、肥料として再利用される
- 「パンダ堆肥」「パンダたい肥」として販売されることもある(中国や一部日本の動物園)
- 一部は研究用に保管される(ホルモン・腸内環境・健康管理)
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パンダのうんちは肥料になる?農業に活用されているの?
はい、実際に使われています!
- 消化が不十分な竹の繊維が多く含まれており、有機質肥料として非常に優秀
- 臭いも少なく、家庭菜園や観葉植物向けの肥料に人気
- 中国・成都の研究施設では、「パンダ堆肥」からノートやトイレットペーパーまで商品化
また、竹の残渣が多いことから、パンダの糞を再利用した“再生紙”グッズも注目されています。
こんなに出るって、どれだけ食べてるの?
ジャイアントパンダは1日に10〜20kg以上の竹を食べます。
そのうち多くは未消化で排出されるため、うんちも10〜40kgになるのです。
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本当に「1日100回」もうんちするの?
実際、多い個体では1日100回近く排泄することもあると報告されています。
特に活動量の多い若い個体や、1日に大量の竹を食べている時期には、数十回〜100回に迫るケースも。
ただし、すべてが大量というわけではなく、小分けにして少しずつ排泄するスタイルです。
これもまた、消化効率が低いために「食べて出す」を繰り返す“省エネな体”の結果と言えるでしょう。
レッサーパンダのうんちはどうなの?
レッサーパンダも竹を食べますが、ジャイアントパンダほどではありません。
- 排泄量は少なめ(数百g〜1kg程度)
- 食事が多様で、果物や昆虫なども含まれるため、糞の成分も混ざりやすい
- ただし、彼らも高い繊維質を排出しており、健康の指標となります
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まとめ:パンダの“うんち事情”は、実は奥深くてエコだった!
- ジャイアントパンダは1日に10〜40kgのうんちをする
- 多いときは100回近く排泄することもある
- その理由は「竹を大量に食べて、うまく消化できない」から
- 見た目は木くずのようで、臭いも意外と少ない
- 処理された糞は、肥料や再生紙などサステナブルな用途に再利用されている
- うんちはパンダの健康チェックにも欠かせない重要な情報源
「かわいい顔して、出すものは出す」――それが、パンダ。
でもその“排泄”ひとつとっても、自然との共生や未来へのヒントが詰まっているんです。