南向きの部屋って本当にベスト?引っ越し前に知っておきたいメリット・デメリットと家賃の話

南向き

「南向きの部屋=一番人気」と言われることが多いけれど、本当に自分にとって最適な選択肢なのでしょうか?

転勤族として各地で様々な部屋に住んできた経験から、今回は南向きの部屋の本当のメリットとデメリットをリアルに解説します。

これから引っ越しを考えている方、物件選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

南向きの部屋のメリット

明るさと暖かさ

一日を通して安定して日光が差し込むため、冬場でも暖かく、光熱費の節約につながります。気分的にも明るく前向きになれるという声が多いです。

洗濯物がよく乾く

日照時間が長いため、部屋干しが多い人や洗濯物の乾きにこだわる人にとっては理想的。

観葉植物や園芸に最適

日当たりの良さは、植物の育成にもプラスに働きます。グリーンのある暮らしを楽しみたい人におすすめです。

冬の光熱費を節約できる

札幌に住んでいたとき、南向きの部屋で日中の暖房使用が減り、光熱費が抑えられました。

南向きの部屋のデメリット

夏はとにかく暑い

沖縄勤務時には、南向きの部屋がサウナのようになり、エアコンを常時稼働。電気代がかさんだだけでなく、家具や本の色褪せも進行しました。

日差しが強すぎることも

日中の強い光でパソコン画面が見えにくくなるなど、在宅ワークには不便な面も。

プライバシーの課題

日中カーテンを開けておきたい一方、視線が気になる間取りではプライバシー確保に工夫が必要です。

家具や壁紙が色褪せやすい

長期間日差しにさらされると、家具や壁紙の劣化が早まるケースもあります。

南向きの部屋が人気の理由

  • 明るくて開放的な印象
  • 冬でも暖かく快適
  • 洗濯物が乾きやすい
  • 「人気物件」として将来的な売却・賃貸でも有利

不動産屋で「南向きが一番人気です」と言われる理由は、こうした要素の総合評価によるものです。

向いている人・向いていない人

向いている人:

  • 明るい部屋で過ごしたい人
  • 冬の寒さが苦手な人
  • 植物を育てたい人
  • 洗濯の乾きやすさを重視する人

向いていない人:

  • 夏の暑さが苦手な人
  • 直射日光で疲れる人
  • プライバシーを気にする人
  • 長時間パソコン作業をする人

南向きの部屋の家賃は高い?

一般的に、南向きの部屋は5〜10%程度割高とされています。

名古屋勤務時、同じマンションでも南向きの部屋が約8%高かった経験があります。一方で、周囲に高層建物が多い仙台では、南向きでも日照条件がそれほど良くなく、家賃差があまりないケースも。

つまり、「南向き=高い」は絶対ではなく、立地や周辺環境によって変動するということです。

快適に暮らす工夫

  • 遮光・遮熱カーテンで夏の日差しをカット
  • 家具は直射日光を避けた配置に
  • グリーンカーテンで自然な日よけを演出
  • 在宅ワークにはブラインドや間接照明を

ちょっとした工夫で、南向きの暑さやまぶしさを軽減しながら、日差しのメリットだけを活かすことができます。

まとめ:南向きがベストかどうかは“あなた次第”

南向きの部屋は確かに魅力が多く、物件選びの際に候補に挙げやすいですが、万人向けではないというのが正直なところです。

あなたの生活スタイル、仕事環境、暑さや明るさの好みによって、向き・不向きは大きく変わります。

他の方角の部屋でも、工夫次第で快適に暮らすことは十分可能です。「南向き=正解」と決めつけず、自分にとっての最適解を探してみてください。

また、家賃とのバランスも忘れずに。賢い物件選びをサポートするこちらの一冊も参考になります。

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