「北中米って、どこのことだっけ?」
W杯予選や国際大会を見ていて、ふとこんな疑問を抱いた方は多いのではないでしょうか。私自身、サッカーの試合中継で「北中米勢との対戦」と聞いて、「あれ?南米とは違うんだっけ?」と気になったのがきっかけでした。
この記事では、「北中米」の意味や範囲、地理的背景とスポーツでの使われ方の違いについて、サッカー好きにも地理好きにもわかりやすく整理していきます!
結論:北中米は「北米+中米+カリブ海諸国」を指す広域地域
「北中米(ほくちゅうべい)」は、地理的な正式区分ではなく、文脈に応じて柔軟に使われる広域概念です。
サッカーなどのスポーツでは、北アメリカ(北米)・中央アメリカ(中米)・カリブ諸国をまとめて「北中米」と呼ぶのが一般的です。
地理的に見る「北中米」の範囲
以下の国々が「北中米」に含まれることが多いです:
- 北アメリカ(北米)
- カナダ
- アメリカ合衆国
- メキシコ
- 中央アメリカ(中米)
- グアテマラ
- ベリーズ
- エルサルバドル
- ホンジュラス
- ニカラグア
- コスタリカ
- パナマ
- カリブ海諸国(場合による)
- ジャマイカ
- キューバ
- ハイチ
- トリニダード・トバゴ など
この分類は地理学の教科書よりも、スポーツ連盟などの実務上の便宜的な区分として使われることが多いです。
「北中米」という表現はなぜ使われる?
日本語では「北米」「中米」と分けて表記することが多いですが、「北中米」という一括りの言い方は、主にサッカーや政治・経済圏における「まとまり」を意識したものです。
CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)とは?
サッカーにおいて「北中米」といえば、ほぼ間違いなくCONCACAF(コンカカフ)を指しています。
- 正式名称:The Confederation of North, Central America and Caribbean Association Football
- 加盟国数:41(2024年時点)
- 主な加盟国:アメリカ、メキシコ、カナダ、コスタリカ、ジャマイカ、パナマ、ホンジュラスなど
近年では、カナダの成長や中米・カリブ勢の躍進により、世界的にも注目度が増しています。
地域の特徴:多様性が魅力
「北中米」は、気候・文化・言語・経済の多様性が非常に豊かな地域です。
- 言語
- 英語(カナダ、アメリカ、ジャマイカなど)
- スペイン語(メキシコ、中米諸国)
- フランス語(カナダのケベック州、ハイチなど)
- 経済格差
- 世界最大級の経済大国アメリカと、観光業に依存する島国が混在
- 自然環境
- ナイアガラの滝からマヤ遺跡、カリブ海のリゾートまで多彩
このような多様性が、サッカーやスポーツ文化にも色濃く反映されています。
サッカー界での存在感と2026年W杯
2026年には、カナダ・アメリカ・メキシコの3カ国でFIFAワールドカップの共同開催が決定しています。
これは史上初の3カ国共同開催であり、まさに北中米という地域の結束を象徴する大会です。
関連情報:
アメリカ文化に関心がある方は、「アメリカと日本の選挙意識の違いとは?」で国民性の背景を比較すると、スポーツ観戦の盛り上がり方も見えてきますよ。
まとめ:スポーツ観戦がもっと楽しくなる地理知識
「北中米」という言葉が出てきたとき、それが単なる地理用語ではなく、文化や歴史、スポーツの背景を含んだ概念だとわかると、試合を見る目が変わります。
これから始まるW杯予選や国際大会を、ぜひこの知識とともに楽しんでください!