「ゲイシャ」という不思議な名前のコーヒー、聞いたことありますか?
一見すると日本の“芸者”を連想してしまいますが、実はまったく関係のないコーヒー豆の名前なんです。
今回は、ゲイシャコーヒーの由来・味わい・価格の理由まで、初めての方でも分かりやすく解説します。
「コーヒーの概念が変わる」とも言われるその魅力、ぜひチェックしてみてください。
まるでフルーツジュース?ゲイシャの驚きの味と香り
初めてゲイシャコーヒーを飲んだとき、多くの人がこう感じるそうです:
「え、これ本当にコーヒーなの?」
それもそのはず。ゲイシャコーヒーの特徴は、ジャスミンやバラのような華やかな香りと、ピーチや柑橘類を思わせるフルーティーな味わい。
まるで高級なお茶やフルーツジュースのような印象で、「コーヒーは苦いもの」というイメージを覆してくれます。
「ゲイシャ」は芸者じゃない?意外な名前の由来
「ゲイシャ」と聞くと、日本文化をイメージしますが、実はこの名前はエチオピアの「ゲシャ(Gesha)」という地名に由来しています。
この地域で発見された野生のコーヒーが、「Gesha種」として持ち帰られ、英語読みで「Geisha」と表記されるようになったのです。
つまり、日本の芸者文化とはまったく関係なし。ちょっと紛らわしいですが、豆のルーツはしっかりアフリカなんですね。
ドラマチックな歴史:ゲイシャコーヒーは“シンデレラ”
ゲイシャコーヒーは、ただ香りが良いだけではありません。その歴史もユニークでドラマチックです。
- エチオピアで野生種として発見される
- 1960年代にパナマに持ち込まれ、しばらく日の目を見ず
- 2004年、パナマの品評会で一気に注目を集め世界的ブレイク
まさに「埋もれていた才能が、ある日突然脚光を浴びる」という展開。
コーヒー業界では「シンデレラコーヒー」とも呼ばれるほどです。
なぜこんなに高いの?ゲイシャコーヒーが高額な理由
ゲイシャコーヒーは、一般的なコーヒー豆の3倍以上の価格がつくことも珍しくありません。
その理由は以下のとおりです。
- 生産量が少なく、希少価値が高い
- 標高の高い地域で、手間のかかる栽培が必要
- 香味の個性が際立ち、スペシャルティコーヒーとしての評価が高い
特に、パナマの「エスメラルダ農園」のゲイシャは国際的なコンクールで常に高評価。
競りでは1杯数千円になることもある、まさに“コーヒー界の宝石”です。
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ゲイシャは特別なご褒美コーヒーにぴったり
「普段飲みにはちょっと高い…」という声もありますが、誕生日や記念日、頑張った自分へのご褒美にぴったり。
実際に筆者も、自分の誕生日に奮発してゲイシャコーヒーを淹れました。
一口飲んだ瞬間、日常の空気がガラリと変わった感覚は、今でも忘れられません。
まとめ:ゲイシャコーヒーは“コーヒーの常識”を変える一杯
- 「ゲイシャ」はエチオピアの地名に由来し、日本の芸者とは無関係
- ジャスミンや柑橘系の香りと風味が圧倒的に華やか
- 希少性と品質の高さから高価格帯の豆として流通
- 2004年以降のブレイクで世界中のバリスタに愛される存在に
- 特別な日の一杯として、一度は体験する価値あり
コーヒーの世界は広く、奥深く、そして意外性に満ちています。
「ゲイシャコーヒー」もその一端。
あなたのコーヒー観を変えてくれるかもしれませんよ。