散歩中に砂利道を歩くこと、ありますよね。
舗装されていない山道や公園の小道、田舎道など、犬にとっても自然を感じられる気持ちいいコースにも見えます。
でもふと、こんな疑問が浮かびませんか?
「犬の足って柔らかいけど、砂利道を歩かせても大丈夫なの?」
「何か危険なことってあるのかな?」
この記事では、砂利道を犬と一緒に歩くことのメリット・デメリットや注意点について、獣医師の見解や実際の飼い主さんの体験をもとにわかりやすく解説します。
結論:砂利道を歩かせること自体は問題ないが、犬の足に負担がかかる場合がある
犬の肉球はある程度の衝撃に耐えられるようにできていますが、砂利道は硬くて不安定なため、注意が必要です。
特に小型犬や老犬、足裏が敏感な子には、肉球を傷つけたり、足をくじくリスクもあります。
舗装路と違って表面がゴツゴツしているぶん、散歩ルートとして選ぶ際には配慮が必要な道と言えます。
【問題点1】肉球のすり傷・切り傷
砂利の先端や角ばった小石が、犬の肉球に小さな傷をつけることがあります。
- 長時間歩いた後に肉球が赤くなっていたり、出血していることも
- 特に夏場は、熱くなった石が火傷の原因になることもあるので注意
靴を履いていない犬にとっては、砂利道は想像以上にデリケートな道です。
【問題点2】足をひねる・滑る
砂利道は柔らかそうに見えて、実はすごく不安定。
- 小石がズレたり、足元が崩れやすいため、犬が足をひねったり、関節を痛めるリスクがあります
- 特に走ったり飛び跳ねたりすると、滑って転ぶことも
子犬や老犬は特に筋力が弱いため、こういった足場での転倒リスクは高まります。
【問題点3】足裏に小石やとげが入り込む
砂利道には、小さなとげ・枝・金属片が混ざっていることがあります。
- 足裏の間に小石が挟まり、痛がって急に立ち止まるケースも
- 目に見えにくい小さな傷からバイ菌が入ることもあるため、散歩後のチェックは重要
特に爪の間や肉球の間は汚れが溜まりやすく、ケガの原因になりやすい部位です。
【問題点4】ノミ・ダニ・虫のリスクがある
舗装路と違い、砂利道の周辺には草むらや土の上を歩く機会が多くなるため、ノミやダニのリスクも高まります。
- 散歩後に毛の中や耳の周りにダニがついていたという報告も
- 春〜秋にかけては特に注意
虫よけスプレーや定期的なノミダニ予防薬があると安心です。
【こんな砂利道なら安心】
すべての砂利道がダメというわけではありません。以下のような道なら、比較的安全に歩けます。
- 小石が丸くて尖っていない
- 足が沈まないように踏み固められている
- 草やゴミが少なく、整備されている
- 犬の足裏が傷つきにくいクッション性がある(砂利+土など)
舗装路に比べてクッション性があり、関節への衝撃が少ないという声もあるので、道の質次第でむしろ負担が少ないケースもあります。
【砂利道の散歩で気をつけたいこと】
- できれば 短時間にとどめる(長距離は避ける)
- 散歩の後は必ず足裏をチェック(傷、異物、赤み)
- 夏は朝夕など涼しい時間帯を選ぶ
- 小型犬や老犬は犬用ブーツの着用も検討を
- 足裏の毛はこまめにカットして滑りを防ぐ
「ちょっとした意識」が、大きなケガやストレスの予防につながります。
まとめ:砂利道は“選び方”と“歩き方”で安心に変えられる
犬の散歩で砂利道を歩かせること自体は、必ずしもNGではありません。
ただし、地面の硬さや不安定さ、異物混入などのリスクを理解して、道を選び、歩き方に気をつけることが大切です。
もし不安がある場合は、舗装された道をメインにして、砂利道は短く限定したルートにしても良いでしょう。
散歩は、犬にとっても飼い主にとっても大切な時間。安全で快適な道を選んで、楽しいお散歩時間を過ごしましょう。