冬はなぜ火事が多い?原因と対策をプロの消防士が徹底解説

冬の火災

「冬になると、火事のニュースが急に増える気がする…」
そんな風に感じたことはありませんか?

実際に、消防庁の統計でも1月から3月にかけて火災件数が増える傾向が確認されています。この記事では、20年以上現場で火災と向き合ってきたベテラン消防士・田中さんに、冬に火災が増える本当の理由と防火対策について詳しく伺いました。

「自分の家は大丈夫」と油断していませんか?
ちょっとした注意が、大切な命と財産を守ることにつながります。

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結論:原因は「暖房器具」と「乾燥」、対策は「火元管理」と「警報器」

  • 冬の火災増加の主な原因は「暖房器具の使用」と「空気の乾燥」
  • 火元の管理、電源の扱い、調理時の注意が重要
  • 住宅用火災警報器の設置・点検が命を守る第一歩
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冬に火災が増える2つの大きな理由

1. 暖房器具の使用が増えるから

田中さん:「冬はストーブ、こたつ、ヒーター、加湿器など、多くの電化製品が同時に使われます。電源の管理が不十分だったり、布団や洗濯物が触れてしまったりして、火災につながることが非常に多いんです」

2. 空気が乾燥しているから

冬は湿度が下がり、空気が非常に乾燥しています。乾燥していると火が一気に燃え広がりやすく、小さな火種が大火災になるリスクが高まります

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👉 冬はなぜこんなに乾燥するの?科学的な仕組みと対策をわかりやすく解説!

よくある火災の原因と予防策

電気まわりのトラブル

  • トラッキング現象:コンセントに溜まったホコリが湿気で発火
  • コードの断線:家具に挟まれて劣化したコードがショート
  • タコ足配線:過剰な電流で発熱・発火のリスク

🔧 対策ポイント

  • プラグ・コンセントは月に1回清掃
  • コードに異常があればすぐに交換
  • 電源タップの定格容量を守る

暖房器具の使い方

特に危険なのが以下のようなケース:

  • 寝落ちしてストーブつけっぱなし
  • 石油ヒーターの誤給油
  • 洗濯物をストーブの真上に干す

🔧 対策ポイント

  • 就寝・外出前は必ず電源オフ
  • 給油は火を完全に消してから
  • ヒーターの周囲1m以内には何も置かない

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👉 冬はなぜ寒い?寒さの科学と快適に過ごすための知恵をやさしく解説

調理中の火災

  • コンロの消し忘れ
  • 油を使った調理中にその場を離れる
  • 鍋が空焚き状態に

🔧 対策ポイント

  • キッチンを離れるときは火を止める
  • 揚げ物はタイマーを活用
  • ガスコンロには自動消火機能付きもおすすめ

命を守る住宅用火災警報器のすすめ

設置は法律で義務

  • 寝室や階段など、住宅内の要所に設置が必要(消防法による義務)
  • 台所には任意でも設置を強く推奨

月1回の点検と10年で交換

  • テストボタンで作動確認
  • 電池式でも油断せず交換時期を守る

おすすめ商品:

パナソニック 住宅用火災警報器 けむり当番 薄型 2種 電池式・移報接点なし クールホワイト 1台 SHK48455K
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●入数(台):1
●電池式・単独型
●形状:露出型・薄型
●検定型式番号:住警第30~7号
●作動方式:煙式(光電式2種)
●警報音・音声警報(ピーク値):1mにて約90dB(検定基準にもとづく自社測定による)(ピューピュー 火事です 火事です)
●移報接点:なし
●電源(同梱):専用リチウム電池(品番:SH384552520)

火事が起きたときの基本行動

初期消火より「逃げる」が先

田中さん:「炎が天井に達したり、煙が立ち込めていたら、すぐに避難してください。火の勢いを見誤って逃げ遅れるのが一番危険です」

🧯避難時の3つの鉄則

  1. 煙を感じたら即避難(迷わない)
  2. 姿勢を低く(煙を吸わない)
  3. 一度外に出たら絶対に戻らない

関連リンク:
👉 山火事の原因と予防対策|20年のベテラン消防士が解説!人為的な原因がほとんど

おすすめの消火器

  • アルミ製で軽量・高性能
  • 一般家庭〜業務用まで幅広く対応
  • 日本製で信頼性が高く、デザインもスマート

まとめ

  • 冬は火元が多く、空気も乾燥しているため、火災リスクが高まります
  • 電気・暖房・調理、それぞれのリスクを理解し、対策を徹底
  • 住宅用火災警報器や消火器の設置も「命を守る装備」です
  • 「火事を出さない」より、「逃げ遅れない」ことを最優先に

家族全員が火災のリスクと行動を共有し、寒い季節も安心して過ごせるようにしましょう。

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