「いつもは甘えん坊なのに、抱っこしているときに触ろうとすると怒られた!」
そんな経験をしたことはありませんか?
実は私も、友人のポメラニアンを触ろうと手を伸ばしたら「ウゥッ」と唸られて驚いたことがあります。普段は尻尾を振って寄ってきてくれるのに、抱っこのときだけ態度が変わるのはなぜなのでしょうか。
先に答えをいうと…
犬が抱っこ中に怒るのは「守られている安心感」と「縄張り意識」が強く出るからです。飼い主の腕の中は犬にとって特別な安全地帯。その状態で他人や他の犬が近づくと、「大事な場所を侵された」と感じて警戒するのです。
抱っこ中に怒る主な理由
1. 飼い主を独占したい気持ち
抱っこは犬にとって「飼い主と密着できる時間」。そこに他人の手が伸びてくると「邪魔しないで!」と感じやすくなります。甘えたい気持ちが強いほど、怒りやすい傾向があります。
2. 防御本能が働く
犬は本能的に「高い位置=安全」と感じます。抱っこは高い位置から周囲を見下ろせるため強気になりやすく、ちょっとした接触でも「攻撃された」と誤解してしまうのです。
3. 不安や恐怖から
子犬や警戒心の強い犬は、抱っこされて動けない状態だと「逃げられない」不安を抱えます。そのときに他人の手が伸びてくると「怖い」と感じて唸ることがあります。
普段は懐いているのに、なぜ?
「普段は寄ってくるのに…」と混乱するのは当然です。
実は犬の心理は「シチュエーション依存型」。
- 地面にいるとき → 自分の意思で動けるのでリラックス
- 抱っこされているとき → 飼い主に守られている状態で警戒心アップ
この違いが「懐いているのに怒る」現象を生んでいます。
怒られないための工夫
- 抱っこ中の犬には無理に触らない 特に初対面の犬や警戒心が強い犬は避けましょう。
- 飼い主から犬に声をかけてもらう 「大丈夫だよ」と伝えてもらうと犬が安心しやすいです。
- 触るときは手のひらを下にしてゆっくり 上から覆いかぶさる動きは脅威に見えるのでNGです。
私自身、保護犬カフェでボランティアをしていたときに学んだのですが、抱っこ中の犬には「まず飼い主の許可を得る」「犬の目線に合わせてゆっくり近づく」が鉄則でした。
まとめ
抱っこされている犬が怒るのは、飼い主に守られている安心感と縄張り意識が強まるから。普段は懐いていても、シチュエーションによって心理が変わるため怒ることがあります。
触れるときは無理をせず、飼い主を介して安心感を与えてからがベスト。犬の気持ちを尊重してあげれば、より良い関係を築けますよ。